こんにちは、奈良バリアフリー観光案内所です。
三月も残すところあと一週間を切ってしまいました。
春は別れの季節でもあり、出会いの季節でもあります。
このブログを読んでくださっている方にも
たくさんの奈良に出会って頂きたいと思います。
さて、春になると言えば、
各寺社で秘仏・秘宝の特別公開が行われます。
あらゆる「普段は見ることのできないお宝」に出会うことができるこの機会。
ぜひ足を運んで見られては如何でしょうか。
その中でも今回ご紹介したいのは、
興福寺・北円堂の特別開扉。
毎年春と秋に開催されます。
華やかな彩りで目立っている南円堂とは対照に
ひっそりと門戸を閉じている北円堂。
(普段の北円堂) (開扉時の北円堂)
今現存する興福寺の建物の中では最も古い建造物です。
また、日本に現存する八角堂の中で
最も美しい八角堂だとも言われています。
ここに収められているのは、
弥勒如来、無著(むちゃく)像、世親(せしん)像、四天王像。
いずれも国宝です。
また、弥勒如来の脇侍(わきじまたはきょうじ)として
法苑林(ほうおんりん)・大妙相(だいみょうそう)菩薩像も安置されています。
弥勒如来と無著像、世親像を作ったのは
あの、東大寺南大門の仁王像(阿吽像とも言いますね)
を作った事でも有名な鎌倉時代の仏師・運慶さんです。
特に無著像、世親像は写実的で秀逸な作品だと言われています。
無著さん、世親さんというのはインドの僧。
お二人は兄弟です。(無著さんが兄)
年に2回だけの機会(期間中は何度でも行くことができますが)だということが
残念ではありますが、この機会にぜひお会いになってください。
きっとすばらしい時を過ごされるでしょう。
開催期間は4月28日~5月6日です!
【バリアフリー情報】:興福寺・北円堂
堂内入場の際には階段がありますのでご注意ください。
※興福寺全体のバリアフリー情報はこちら⇒●