いつもお越し頂き、有難うございます
先日、京都の東山にある清水寺に行ってきました。
こちらで千日詣りという行事をされていて(毎年8月9日~16日)、ぜひ、うちのご先祖様にその功徳を頂きたかったのです
一日の参詣で千日分のご利益を授かれる
観音さま最大の功徳日
加えて本堂内々陣特別拝観もできるのです。
これは逃せません
お盆期間中は、ご先祖様がこちらに帰っておられるはず。
「観音様の御利益を一緒に頂きましょうね。
ついて来てね。」
と、心の中でお声がけして出かけました。
清水寺の開創は、今から1200年余前。
夢のお告げを受けた延鎮上人が音羽山麓の滝に辿り着き、滝上の草庵に、霊木
で彫った千手観音を祀ったのが始まりと言われています。
平安の昔から「京へ上るならまず清水さんへ」といわれてきた程その人気は古く、今や世界遺産にも登録され、世界中から観光客がやってくる京都の超人気スポットのひとつとなっています。
お寺へは、京阪電車「清水五条」駅からゆるやかな五条坂・茶碗坂を延々上がり、徒歩20分程で到着しました。
曇り空で過ごしやすい気温だったのですが、お寺に着くころには汗が^^;
堂々とした鮮やかな朱塗りの仁王門が迎えてくれました。
有名な観光地とあって、人が次々とやってきていました。
外国人も多かったです。
↓「ンガァーッ!!」っという雄たけびが聞こえてきそう。
あまりにもユニークな姿に笑ってしまいました
この素敵な狛犬さん
左右ともにンガァー形(阿形)なんですよ(笑)
なぜでしょう?
清水寺の七不思議のひとつと言われているようです。
階段を上がり、受付で拝観料400円を納めて入ると、通路には南部風鈴が沢山吊るされていました
風に揺れ、涼やかな音を奏でていましたよ。
素敵な演出に心和みました~
この廊下を進むとすぐ御本堂があります。
まず外陣に上がらせてもらい、観音様にご挨拶をして(距離はありますが、お姿を拝せます)、内々陣拝観へ
参拝客が大勢いて、混雑しています。
中に入ると、係りの方が「どうぞ、観音様とご縁をお結び下さい」
と言って、ロウソク(200円~)を販売しておられたので、一本頂き、御宝前に献灯させて頂きました。
数々のロウソクの灯りに照らされた堂内は、幻想的でとても厳かな雰囲気。
風神・雷神
、眷属二十八部衆の脇侍に囲まれた中央に、前立の御本尊・千手観音様が安置されていました。
(*実際の御本尊は33年に一度の御開帳となるようです。)
千の手、千の眼をもった観音様です
左右最上の腕をスーッと伸ばして頭上で組み、重ねた両手に小さな如来像をいただく独特のスタイルで、「清水寺型」と呼ばれ、より霊験があらたかなのだそうです
慈悲深さの中にも、強さを感じられる表情をしておいででした。
聖なる母って感じで、素敵です
御手綱を握ってお参りした後は、邪魔にならないように端っこで、しばらくお顔を眺めさせて頂きました~。
人混みでザワザワしていた心が、スーッと涼やかに落ち着いていきましたよ
千日詣りの特別なお札も頂くことができ、とっても有り難かったです
有名な清水の舞台
ただいま絶賛工事中でした
2017年2月より、約50年ぶりとなる本堂の檜皮屋根葺き替え工事が実施されています。
2020年ごろまで続くようですが・・
ある意味、貴重な風景かも
舞台には狭いながらもスペースが設けてあり、景色を眺めることはできました。
↓緑がきれいです~。
奥に見える赤い建物は子安塔。
子安観音(千手観音)をお祀りし、安産の御利益があるそう。
舞台の下に降りると、音羽の滝があります。
清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となった滝です
この流れ出る清水を頂くと「延命長寿」「恋愛成就」「学業成就」の願いが叶うことで知られています
行ってみると、数十メートルの行列でした^^;
滝の後ろにはお不動様が祀られているのですが、見ているとほぼ全員がお水だけ飲んで、仏様には手を合わせずにさっさと行ってしまいます
事前に仏様情報をチェックしていなかったら、お水を汲むのに気を取られて、私も同じようにしていたかも・・
そんな残念な状況にならなくて良かったなぁA^^;
10分程待つと、順番が回ってきました
お不動様を拝すると、目がキョロッとしていて印象的。。
なんか驚いてはるような、親しみがもてるお顔をされてらっしゃいました
御真言を唱えてご挨拶をし、頂きたい御利益をひとつお伝えしてからお水をひとくち。
ひんやりと美味しい~
見た目以上に、落ちてくる滝は力強かったです。
行かれる方は、しっかりとひしゃくの柄を持って、受け止めて下さいね~。
その後良い流れに乗り、11時から御本堂で行われる法要に参列することができました。
特等席のような場所に座ることができ、正面に観音様が見え、すぐ目の前にはずらりと並んだお坊様方が
やった~
テンションが上がります。
ロウソクの灯りに照らし出された金色の観音様
有難いな、素敵だな
尊いお顔を拝しながら、人ごみにもまれることなく、沢山お話をさせて頂くことができました
ご先祖様の事もしっかりお願いすることができ、嬉しかったです。
法要は厳かな声明の調べと共に始まりました。
声が幾重にも重なり美しく堂内に響きます。
とても幻想的な雰囲気で、耳を傾けていると、空間がひとつ上の次元へと上昇するかのような、不思議な感覚に包まれました。
赤や青、黄色の散華も撒かれ、お坊様方の所作の美しさにも見とれてしまいました
声明の次には般若心経、続いて「南無観世音菩薩」が唱和されます。
荘厳さの中にも、観音様のお慈悲を感じる温かい雰囲気に、魂が癒されました~
観音様の法要って、素敵ですね
ふと周りを見ると、仏様が見えない端っこの隅っこにも、参拝客が詰めていて、皆さん、正座をして法要の様子を熱心に見つめておられました。
みんな、観音様が好きなんだなぁ・・
微笑ましく思いながら、
「もしかしたら、法要を見たくても、席がなかった人もいるかもしれない」
「お参りに来たくても、いろんな事情で叶わなかった人もいるかもしれない」
ふとそんな考えが浮かびました。
次の瞬間、
ここにいる全ての人、全ての人のご先祖様
この世に生きるすべての人、そのすべてのご先祖様
みんなに観音様の功徳があまねく行き渡りますように
それぞれの願いが叶いますように
それぞれが幸せでありますように
お願いします
お願いします
という想いが心の底からうわ~っと沸き上がってきて、その勢いに圧倒されそうに
思わず集中して祈念していました。
なに、この激しい炎のようなあっつーいきもちは?
新たな自分の一面を見たようで・・
ちょっとびっくりでした。
観音様の、慈悲の波動を頂いた効果でしょうか
法要は30分程で終了しました。
嬉しい事に、お坊さんが「皆さんでどうぞ」と散華を配って下さり、私は赤色のものを一枚頂きました
撒かれた散華はそれだけでも功徳があると云われ、手にすると更に大きな功徳を授かれるそうです。
身に持つとお守り・災い除けになるそうで、観音様の御心遣いなのかな、有難いな~とおもいました。
隣の男性が、
「お坊さんに言って全色もらう事もできますよ。
ボク、昨日頂きました。」
と、そっと教えて下さいましたので、皆さんにもお伝えしておきますね(*^^*)
お寺を出る時-
心がとても軽く、明るくなっているのに気が付きました。
来て良かった
お参りさせて頂けてよかった
有難いな~
幸せだな~
という気持ちでいっぱいで、
これは、ご先祖様がとても喜んで下さっている証拠かも
と嬉しくなりました。
この日の天気予報は雨、降水確率90%・・
なのに一滴も降らず、涼やかに過ごせた事も、とても有り難かったです
この日は終戦記念日でした。
ご先祖様が戦争で亡くなっているという方も、大勢いらっしゃると思います。
今の平和で豊かな日本
命を脅かされる心配もない、恵まれた暮らしは、命がけで国を守って下さったご先祖様方あってのこと。
亡くなった方々に想いを寄せ、ちょっぴりでも祈らせて頂く機会を仏様の御前で頂けた・・
これはとっても貴重な経験でした
仏様は、いつも大切な事に気付かせて下さいます。
本当に有り難い、尊い存在です
清水寺の観音様も大変素晴らしく、
ぜひ来年も千日詣りに来させて頂きたいと思いました。
本日も、最後までお付き合い下さり有難うございました。