7月12日(金)


佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2024「蝶々夫人」が兵庫芸術文化センターで上演され、観に行きました音符






「蝶々夫人」といえば以前に舞台ボランティアをさせていただきましたニコニコ

ボランティアであっても楽譜をもらい、音楽と役者の動きを覚えて小道具を用意したり渡したり。

苦労はあったけど楽しくて、今となっては良い思い出。

その時と当然演出は違うけれど、舞台の流れはわかりストーリーがスイスイ心に入ってくるウインク

蝶々夫人のストーリーは悲劇の物語。


あらすじは、

舞台は明治時代の日本の長崎。

蝶々さんは華の15歳乙女のトキメキ もともと武士の娘でしたが、父が帝の命により自害し家は没落。芸妓になりました。

仲介者のゴローに百円でアメリカ海軍兵士のピンカートンに売られ、結婚します。ピンカートンはお遊びの現地妻のつもりで。

でも蝶々さんは本気でピンカートンに尽くそうと決心し、キリスト教に改宗までします。幸せな日々は束の間で、ピンカートンは日本での任期を終えてアメリカへ帰国。蝶々さんには調子よく「コマドリが巣を作る頃に戻るよ」と言い残します。

その言葉を信じ3年が経過。お金は底をつき、生活は苦しくなります。それでもピンカートンが帰ってくるのを信じて歌う「ある晴れた日に」は「蝶々夫人」を代表する曲です。

長崎在住のアメリカ領事のシャープレスはピンカートンがアメリカで本妻を迎えたことを知り、蝶々さんにお金持ちのヤマドリとの再婚を進めますが聞き入れてもらえないどころか、ピンカートンとの間にできた子供を見せられ驚愕します。そしてピンカートンに手紙で知らせます。

ある日、長崎にピンカートンが乗った船が着きます。蝶々さんは一晩中待ちますが彼は現れず。待ちくたびれて部屋で休んでいる間にピンカートンと妻のケイト、そしてシャープレスが訪れ、蝶々さんは事実を知ります。

子供の将来を思うと、夫に捨てられ、キリスト教に改宗したことで親戚に見放され村八分になってる自分の元にいるよりも、財力がある夫に預ける方が良い。身を切る思いで幼い息子をケイトに託し、ひっそりと自害します。



「蝶々夫人」というオペラを初めて観る前に、ミュージカルで「ミスサイゴン」を観たことがあり、ストーリーがなんかそっくりびっくりと驚いたけれど、元々アメリカにこの話の原作があるらしい。

なんか今回オペラを観て、改めて「蝶々夫人」についていろいろ調べてみました鉛筆

この作品はアジア人蔑視とかいろいろ言われもあるみたい。とりあえず現代の日本人の私から見ると、「まあ、明治時代の話だし」って感じだけど。

「蝶々夫人」の初演は大変不評だったとか。なので、プッチーニは書き換えて、今、多く上演されているのは書き換え後のものだそう。

初演の内容を全て知っているわけではないけれど、今、私たちが観ているものは、ピンカートンが再び長崎を訪れ蝶々夫人の家に行ったとき、蝶々さんが自分を迎えるために部屋中を花で飾って待っていたのを知り、遊び心でやってしまった自分の行いの後悔の念に苛まれ、その心情のアリアを歌います。

が、

初演ではなんと、ピンカートンは妻のケイトを連れて蝶々さんの元へ訪れたとき、「これで何とかしてくれ」と胸元から財布を取り出して渡したそうポーン


ヒ、ヒドイプンプン

そりゃ、批判を浴びるはずだ。

こんなの観たくないネガティブ

書き換えられて良かったにっこり

今、このオペラが日本人に受け入れられているのは、アジア人蔑視とか云々よりも、プッチーニの音楽が美しいからかも。

日本が舞台とあって、「君が代」「さくらさくら」など慣れ親しんだ曲が幾つかちりばめられています。

「ある晴れた日に」がとても有名ですが、私は蝶々さんがピンカートンからの手紙を持ってきたシャープレスとやり取りしている時に、ヤマドリが登場するまでの音楽がとても頭に残って大好きで。


こんな感じの曲。

こちらはあるHPから拝借しました。http://tbd-bake.music.coocan.jp/ongakufile/miyasan5.mp3


なんか東洋の音楽みたいで、プッチーニすごいな音符と思っていたら、これは日本の軍歌「宮さん宮さん」という曲だとわかりましたうさぎ


「宮さん宮さん」

https://youtu.be/J2557irCjbU?si=o1yKNScfkovZuv7n



どうりで日本人のDNAを持ってる私が惹かれるはずだー口笛と納得。

ちなみにこの曲は「鬼滅の刃」で甘露寺密璃が歌っているそうルンルン

刀鍛冶の里編で。




でもアニメでは歌ってなくて知らなかった。

もしアニメでも歌っていたら、まちがいなく「あ!!蝶々夫人の曲だっ」と気付いたと思うのにチュー


「蝶々夫人」は今度原作を読みたいと思います。


カーテンコールは写真撮影OKでしたOK












4階席からは舞台は遠いけど、指揮者の佐渡裕さんを見下ろすように見ることができました照れ