こんにちは!
↑アルピグレン駅直前、名残惜しさに後ろを振り向くと雄々しいアイガーの姿が。
先日、アイガーグレッチャー駅とアルピグレン駅をつなぐアイガートレイルを歩いてきました!
グリンデルワルト周辺には数え切れないほどのハイキングルートがありますが、その中でも、アイガー北壁の真下を通りその大きさを肌で感じることができるのがこのルート。
アイガー北壁といえば、マッターホルン、グランドジョラスとともにアルプス三大北壁の一つに数えられる岩壁。
天候も変わりやすく、何人ものクライマーが命を失った1800mの壁は、大きく圧倒的な存在感。
そんなアイガー北壁を仰ぎ見ながらのトレイルは、標高2320mのアイガーグレッチャー駅から始まります。
↑歩き出して数分、クライネシャイデック駅やファールボーデン池を見下ろす素晴らしい展望!
この日は見事な快晴、暑過ぎるくらいです。
↑右奥にはヴェッターホルン、左奥にはシュヴァルツホルン。この雄大な山々を眺めながら進みます。
ここから数分後にはアイガーの陰にすっぽりと入ってしまいます。
日が当たっていればダラダラ汗をかくような暑さなのに、日陰に入ったとたん汗に濡れたシャツが冷え、寒さを感じます。
真夏でも手がかじかむような寒さ。こんな中、岩を登っていくなんて、クライマーたちはなんて強いんだろう。
↑季節はめぐり、日々見られる花々が変わっていきます。他のエリアでは少なくなってきたオキナグサがまだ咲いていました。
アイガーに遮られ日の当たらない北側の斜面、遅い夏がやっとやって来たようです。
↑壁が近づいてきました。
↑トレイル脇にはごろごろと石灰岩の大きな塊が。
↑アイガー北壁登頂ルートの看板。このラインが1938年の初登頂ルートとのこと。80年前、いったいどんな装備で挑んだのだろう。たくましい。
↑パノラマです。アイガー北壁の大きさ、少しでも伝わるでしょうか。
↑こちらも他では少なくなってきたチョウノスケソウさん。透明感のある澄んだ白が涼やかです。
↑いくつか雪渓も残っていました。7月中頃までは雪が多く残っていたため、このアイガートレイルは閉鎖されていました。歩けてラッキー!
てっぺん近く、雪が付いているV字の谷が雪崩の巣窟として有名な難所「白い蜘蛛」。
↑1時間ほど歩いてやっとアイガーの陰を抜けました。久しぶりの日光に、ジンジンと冷えていた身体がほどけるよう。
↑アイガーの石。
↑ゴールのアルピグレン駅が近づいてきたころ、かわいい牛さんのお出迎え。ツヤツヤの毛並みがいかにも健康そう。触っても嫌がられなかったので、しばらく背中をなでなでしてました。
↑ゴールまで30分ほどというところに大迫力の滝が!岩をえぐりながら力強く流れていました。
↑アルピグレン駅直前、名残惜しさに後ろを振り向くと雄々しいアイガーの姿が。
改めて、やはりでかい。
山頂から左に伸びるのがミッテルレギ稜です。
・・・
圧倒的スケールの北壁を眺めながら歩くアイガートレイルは2時間ほどで終了。
他のコースからもアイガー北壁を見ることはできるので、それで北壁の大きさを分かったつもりになっていましたが、こうして真下を歩くと、改めてその力強さを思い知りました。
大きく美しいアイガー北壁。
この壁に魅せられチャレンジするクライマーの気持ちが分かるような気がしました。
..,自分には絶対無理ですが!