水車小屋のネネ(著:津村 記久子) | tabi-book-color-キャロラインのブログ

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興味あることは「旅」「本」「色」です。

水車小屋に住んでいる住んでいるネネ(鳥ノヨウム、インコの一種)がとにかくかわいい。

水車小屋のネネ[津村記久子]

楽天ブックス

https://books.rakuten.co.jp/rb/17385896/

18歳の理佐はは短大に行こうと思っていたら、入学金を母の恋人のために使われてしまい、いけなくなり、家を出ようと思ったところ、8歳の妹律が母の恋人に暴力を振るわれたり、家から追い出されたりしていることを知って、妹も連れていくことに。

住み込みで働けるところということで、職安で紹介してもらったお蕎麦屋さんで働くことになったけど、条件の一つに鳥のお世話があり、そのお世話というのがネネのこと。

ネネは3歳時くらいの知能があると言われていて、おしゃべりもできるし、多少の会話のキャッチボールもできるし、自分の感情も多少は表現ができる。だから、本当にかわいい。

18歳と8歳が生活していくということで、最初から周りにいる人が快く思っていたわけではないけれど、結果的にはみんなで助け合いながら生活していく。

10年ごとの話で、周りにいる人達や環境は変わっていくけど、みんなで助け合うというのは続いていく。

もちろんネネも歳をとっていくので、最後のほうは最初に出てきたころとはちょっと違う。(ヨウムの寿命は50年くらいとのこと)

決してお金持ちとかではないけど、日々の暮らしをそれぞれが丁寧に暮らしていて、こんな風に生活していきたいなと思った。そしてこんな風に暮らしていたら、幸せだよなあ~と思う。

ちなみに図書館から借りてきて、返却するのに後ろ髪をひかれたけど、実は借りてきた母も同じだったらしい。