実は「ベッカライ徳多朗」は、基本的にテレビの取材は受けないそうです。ところが、今回だけは、取材の主旨をご理解くださって、しかもディレクターの誠意ある交渉が伝わったのか、淳さんが久美子さんに「この取材は、受けたほうがいいよ」と言ってくださったそうです。ありがたい事です。撮影は、店の外観、店内、作業場と順調に進んだ所で、私がパンを食べる場面を別の場所で…と悩んでいるディレクターとカメラマンさん。私が久美子さんに持ち掛けた所、「じゃあ、自宅でどうぞ」と快く応じてくださった事にさらに、感激です。 お店の2階と3階がお住まいの徳永家には、6年生のお姉ちゃんをはじめ、3人のお子さんがいます。北欧風のセンスのいいリビングの白い壁は、一面お子さん達のキャンバス。いわゆる「
らくがき」ですね。それが妙にあたたかで、穏やかな気持ちになるのです。お子さんとの会話を大切にして、今だに抱っこをしてスキンシップも惜しまない子育てです。「子育てはパン作りと同じですよ。手を掛けすぎると、生地をだめにしてしまう。手をかけ過ぎず、目をかける子育てに私も同感。思いがけず、子育ての話題で盛り上がったのも嬉しい限りです。