昨年の秋頃、スマホで見る文字がぼやけて見えるようになった。

もともと老眼は始まっていて、「ほ」と「は」の違いがつきづらくなっていたので、老眼が進んだのかな?と考えていた。


それから年末にかけて、スマホの文字がどんどんぼやけていった。近くのものがことごとくぼやけて見える。

「まあ、老眼は急に進むって言うしな」と、さほど気にしていなかった。


すると正月あたり、今度は、近くだけでなく遠くのものまでモヤがかかって見え始めた。

「うーん、仕事でパソコン使いすぎて、目が疲れたのかな」と考え、その時も深く考えなかった。



実をいうと、それらは糖尿病の自覚症状の一つだったのだが、その都度何かしら自分で納得できる理由をつけて、何か異変が起きているとは夢にも思わなかったのである。


糖尿病が発覚し、健康診断結果を見ると、両目に動脈硬化性の異変が起きているとわかった。要観察にはなっていたが、私の目には普通でない何事かが起きていたことを、その時初めて知ったわけだ。


ここから学んだ教訓。

自分は、自分の体の変化に、想像以上に気づかないということ。もし気づいても、何かしら理由を見つけてねじ曲げて納得してしまうということ。

これは非常に怖い。


色々調べていくと、糖尿病の目の異変は最初は目のかすみから始まり、厄介なことにしばらくすると目の機能がそれに順応して、少し症状が治まるそうだ。

私はこれを、目の疲れのせいで調子が悪かったが、しばらくしたら回復したぞ、と考えてしまったわけだ。

回復したかに見せかけて、症状は刻々と進んでいたのである。


糖尿病起因での失明は徐々にではなく、ある日突然起きることもあるらしい。朝起きたらいきなり失明、というのは考えるだけでも怖い。


幸い、私の場合、食事療法を続けるうちにだんだん視力は元に戻ってきた。

ちなみに治療中、やはり視力がいきなり落ちた日があった。これはどうやら血中の糖度変化に目が順応するために起きる現象のようだ。

人の体って色々起こるのだなぁ。


というわけで、これからは自分の体の変化に、敏感に、正しく怖がって生きて行こうと思う。