産業保健師、産業看護師とはどのような仕事か?
産業保健師とはどのような仕事でしょうか?
最近は産業看護師という言葉もよく耳にするようになりました。
この記事を読むことで、産業保健師のボヤッとしたイメージが、より鮮明に、どのような気持ちで働けるのかが分かります!
結論→従業員の健康サポートや労働環境の安全管理を通して、従業員と会社の幸せ度を向上させる仕事
です。
ここで言う「幸せ」とは、以下のように定義します。
・「従業員の幸せ」→一人の人間として、仕事も含めて生きることに幸せを感じられている状態。
・「会社の幸せ」→会社経営の安定化、業績の向上、生き生きと従業員が働いている状態。
これらの幸せの循環が回り回って家庭や地域、日本社会全体の幸せや優しさに繋がっていきます。
といっても、全ての仕事は人々の幸せに繋がっています。野菜を作る人、土の栄養を作る人、食事を作る人、家を作る人、食品を運ぶ人、診療のサポートをする人、療養上のお世話をする人。(←なんか聞いたことある言い方。)
そして、全ての仕事にはそれぞれの苦しみや勉強しなければいけないことがあります。
皆様が仕事をすることは、言い換えると以下の二つの選択をし続けることになります。
①どのような幸せ価値の提供をしたいのか
②どの苦労や勉強なら、受け入れることができるのか
結局、看護師をやるにしても、看護業界を離れて別の仕事をするにしても、この二つからは逃れられません。
これを読んでいるあなたに伝えたい「ありがとう。」
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ヨーロッパにこんな話があります。。家づくりの職人の話です。
レンガ積みの職人が3人いました。ある旅人がその3人の職人に同じ質問をしました。
「あなたはどのような仕事をしているのですか?」
すると1人目はこう答えました。
「見れば分かるだろ。レンガを積み上げているのさ。」
2人目はこう答えました。
「雨風をしのげる強い家を建てているのさ。」
3人目はこう答えました。
「ここに住んだ人が安心して帰ってこれる居場所を作っているのさ。ここで子どもたちが大きくなって巣立っていくようなドラマがあったら素敵だと思わないか?」
同じレンガ職人ですが、目の前の作業に追われている人、
仕事の全体的なタスクを考えている人、
仕事に対して誰の幸せに繋がっているのかという高い視点で考えている人がいます。
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このお話は、何の仕事をするにも一緒です。
ここで少し個人的な話をさせていただきます。
私はもともと重症心身障害児施設の看護師でした。その頃は、子どもの幸せのことだけを考えていた。
次に小児の訪問看護師になりました。子どもと一緒に暮らす親御さんの苦しみや喜びを目の当たりにしました。
そこからオーストラリアでのワーホリを経験して、産業保健師を目指すようになりました。会社で働く人の健康や、その背景にいる家族の気持ちを想像するようになりました。
そして法人という法律で定められた比喩的な「人」の健康も考えるようになりました。
仕事の背景には必ず「人」のドラマがあります。
この文章を読んでくださっている方が、どのような仕事をしていたとしても、あなたのおかげで助かっている人がいます。
普段直接お礼を言われる仕事の方が少ないと思うので、代わりにお伝えします。
「私や私の妻、子ども、親、大切な友人、親戚、大切なペット、それぞれみんなの幸せを支えてくれてありがとう。」
産業看護職の具体的な職務内容
さて、話がだいぶ外れましたが、
「産業看護職」の具体的な仕事内容の例は以下の通りです。
・健康診断やストレスチェックのデータの整理。そこから保健指導が必要な対象者の選定
・保健指導
・メンタルヘルス相談への対応
・社内向けのセミナーの開催
・産業医と企業の橋渡し
・健康相談の窓口
・怪我などの対応
・求職者との面談
・職場視察の動向
・安全衛生委員会への出席
「えーーーー、多い。」
「看護師の時と全然やること違うじゃーん。無理じゃーん。」
「学校で習ったかもしれないけど、もう数年経ったしすっからかんやー。」
という声がたくさん聞こえてきます。
大丈夫。
私も全く同じ思いを持っていました。
今からまた一から勉強か〜と。
でも、思ったのです。今は人生100年時代。死ぬまで学び続ける運命ならば、いつから学び始めても同じだなと。
私のように産業保健の知識や、一般ビジネス知識すら分からないという方、病院や施設でしか働いたことないという方。
でも、自分の生き方や働き方を模索してこのブログを見ている方。
一緒に学んでいきましょう。
大丈夫。必ずなれます。産業保健のプロに。
もう一度言います。
大丈夫。
どんな苦労があっても、その向こうには必ず今とは違う景色があります。
でも、もしかしたらその景色の先にはまた苦労があるかもしれません。
でもまたまた大丈夫。
なぜならあなたはまだ生きているから。
命の重さを知っているあなたなら大丈夫。
まとめ
産業保健師、産業看護師は、従業員や会社の幸せを通して社会に貢献する仕事。
適切な方向で努力すれば、産業看護職を目指せます!
次回から産業保健師の基礎知識を発信していこうと思います。
興味のあるかたは是非読んでみてください!
何か少しでも学びになるように、人生挑戦する価値があるのではないかと思える内容にしていきます!
今日もありがとうございました。