個室系ラーメンは、2000年前後から都内にいくつか
できるようになった。ラーメンをグルメとして扱うようになり、
新・グルメ世代(バブル期に20代だった方)によって、
大きくクローズアップされていったからだ。
その彼らが推し進めたのが、うまいラーメンは
1人で食べること。
この「一蘭」というラーメンレストランが、
その個室系ラーメンレストランの代名詞ともなっている。
暖簾でしきりが置かれ、お店の人の顔も見えない。
食券を買い、空いているBOX席にひとりで座り、
カウンターに食券を出す。
声は、カウンターの先から、必要最低限しか聞こえない。
あとは、ラーメンをすする音のみ。
この無機質な空間で、食事をするのだが、
都会の喧騒に疲れたサラリーマンには、
かなりいいかもしれない。
六本木にあるのだが、店の外と中とでは、
音量がまったく違う。
ラーメンは、とんこつの細麺。
よく味のしみこんだ麺だが、
このスープの味が濃い目にできているので、
麺自体の味は、そこまではわからない。
葱をいっぱいに載せたラーメンがお勧め。
白葱、青葱など4種類の葱を、
器いっぱいに載せていただく。
この葱の美味さこそ、このラーメンの旨み。
ちょっとした感動を覚える。
価格は1杯750円と、少し高めだが、
この味と空間を味わえるなら、納得。
卵も美味しいので、ぜひぜひ、セットで
味わって欲しい!!