「8020(ハチマルニイマル)運動」って、ご存知ですか?
1989年から厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動。
20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われていて、そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まったそう。
厚生労働省が行なっている調査によると、80歳の日本人の平均残存歯数は6.8本。アメリカ 85歳15.8本、スウェーデン 75歳 19.5本。
海外は、キス文化だから、歯のケアもきちんとしてるのね…と終わる話ではなく、
厚労省が2007年に発表しているデータによると日本人が寝たきりになる原因の1位は脳血管疾患、2位は認知症。
200万人いると言われている寝たきり老人の半分がこのいずれかを原因としていて、寝たきりをスタートさせているので、健康寿命にも大きく関わります。
歯がないことで引き起こされる疾患と寝たきりの原因となる疾患は同じで、
脳血管疾患や認知症を患い、死に至るその日まで、そのまま寝たきりになってしまう典型的な日本人の終末期のスタートラインに「歯を失う」という原因が
関係しています。
各国で、定期的に歯科検診・クリーニングを受けている人の割合を調べた結果、スウェーデンの受診率90%以上、アメリカ80%に比べ、日本は2%とのこと。
日本人にとって歯医者さんは痛みがでてから行く所、世界では痛みを事前に防ぐ「予防歯科」の考えが常識。
私は、昔から歯が弱く、神経を抜いている歯もあります。
歯の神経の空洞には神経以外に血液も流れていて、この血液から歯の中に水分が運ばれているので、歯の神経を抜いてしまうと、水分が失われ、枯れ木のようになり、硬いものを噛んだ時、割れてしまうことがあります。
歯の神経は、知覚過敏や、歯にひびが入ったり、根元が削れたりしたときに、しみる、違和感を感じる等の症状で歯の変化を教えてくれます。
歯の神経を抜くと、歯は死んでしまいます。死んでしまった歯は新陳代謝がなくなるため古い組織がそのまま残り黒く変色して行きます。
噛み合わせは年齢とともに変わってきますが、歯の神経がある歯は自然に噛み合わせに合わせてすり減ってくれます。
神経を抜いてしまうと割れないように被せ物をしたり、歯のすり減りが早くなったり、噛み合わせのズレが出てきます。
歯の神経は、虫歯になったことを教えてくれたり、虫歯ができると歯を固くしたり、歯の一部を作り、虫歯が急に進まないように歯を守ってくれたり…
今、通っている歯医者さんで初めて、神経を抜いてしまうと歯を守る力がなくなり、虫歯ができるとすぐに進んでしまうことを教えてもらいました。
予防の意識も高まり、歯医者さんが苦手な私が、今では、定期的に歯のクリーニングに通っています。歯みがきの仕方やブラシのあて方も教えてくれます。
クリーニングは保険もきくので、数千円で、30分もあれば、終わります。
相性のあう歯医者さんに出会うのは、運もありますが、
自分の歯磨きだけでは、限界があるので、プロの手で歯石をとってもらったり、
歯のチェックをしてもらうことも、健康維持のためには、必要かと思います。
虫歯や歯周病が進んでから、入れ歯やインプラントで高額な治療に進むか、
数千円の予防で、健康な歯を維持する道に進むか…
聖路加国際病院の故 日野原重明先生曰く、
「私は、生きがいとは自分を徹底的に大事にすることから始まると信じている。」の言葉がよぎります。