「塔の上のラプンツェル」の世界!チェンマイのロイクラトン!! | 食べて、旅して、笑顔になーれ!

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特にタイのチェンマイが大好きな女子のつぶやき!

ディズニー映画、「塔の上のラプンツェル」で

あの幻想的な無数のランタンが空を飛ぶシーンを

見たとき感動しませんでしたか?

 

私は、思わず

声を上げそうになりました!!!

 

「あっ!!あのチェンマイの”ロイクラトン”の

コムロイやん!!!!!」

 

そう!まさに

11月の満月の夜に「コムローイ(Khom Loy)=紙の天灯ろう)」が空に上がる

「イーペン(Yee Peng)祭り・ロイクラトン(Roy Kraton)」というチェンマイのお祭りが

「塔の上のラプンツェル」のあのシーンのモデルなんです!

 

10数年前、タイのチェンマイで暮らし始めたころ

タイの友達と公園に行って

初めて「コムローイ」を上げた感動が

今でも忘れられません。

 

このロイクラトンのお祭りはタイ中で行われますが、

一番このコムローイが有名なのはチェンマイなんです。

 

私が10数年前に「コムローイ」をあげたころは

チェンマイのいたるところで上げることができたのですが、

数年たって環境問題や火災などの問題から

その辺の公園では、上げられなくなりました。

 

ラプンツェルで一躍有名になったこのお祭りは

今では、タイ国内はもとより世界中から観光客が訪れる

大きなイベントになったようです。

 

まずはお祭りについて・・・

タイで最も美しく伝統的で幻想的なお祭りのひとつの

ロイクラトン。

このお祭りは11月のタイの陰暦の満月に祝われます。

2023年は11月27日(月)28日(火)に開催されました。

 

イーペン祭りとも呼ばれる由来は

タイの方言で

「イー=数字の2」「ペン=月」の意味で

かつては旧暦の2月に行われる

邪気を払うお祭りだったそうです。

 

このロイクラトンの期間は

川には、川の恵みへの感謝の気持ちを表して花で飾られた

「クラトン=花の灯ろう」が流れ、

町中や寺院には、願い事を書いた

「ランタン=提灯型の灯ろう」で彩られ、

病気や不幸や苦しみを取り払う

「コムローイ=紙の天灯ろう」を空へ上がり、

あちこちの家の庭や塀の周りには無数の小さなキャンドルが

灯されます。

 

「クラトン」は

花、ロウソク、お線香で飾った

「クラトン(川に流す灯ろう)」です。

ロウソクとお線香に火をつけて川に流します。

「ロイ=流す」「クラトン=灯ろう」で

「ロイクラトン」というお祭りの名前になっています

 

チェンマイではピン川に流れる「クラトン(灯ろう)」が

美しく、夜にろうそくの灯をともされた花が流れていく様子が

幻想的です。

 

タイの学校では、子どもたちが作ったりします。

もともとはバナナの茎をケーキの台のように輪切りにして

そこにバナナの葉や花を挿して

最後にろうそくとお線香を挿して作りました。

(今もあちこちで、このころになると売られています。)

最近では環境問題を懸念して、

魚のえさになるようなお菓子や、パンなどで

作ったりもするそうです。

(これはタイ人の友達が食パンで花の形をかたどって

焼いて作ったものです)

 

私も今回はチェンマイの隣の町

ランプーンの有名なハリプンチャイ寺院で

「クラトン」を流してきました。

(ハリプンチャイ寺院については次回に…)

 

タイ語で「コムローイ=天灯ろう」という意味です。

英語では「Sky Lantern」というようですね!

 

10数年前は、町のあちこちで売っている

「コムローイ=(天灯ろう)」を買ってきて

公園で自由にあげることができました。

そのころでも、燃え尽きる前に

途中で落ちてきてしまった「コムローイ」で

火災になったり、飛行機の航路を邪魔したりと

問題にはなっていましたが…

昔のタイのおおらかさからか、許されていたんですよね(笑)

ターペー門やナワラット橋の近くは、この時期は

すごい人でロケット花火や爆竹が飛び交うから

行くのは危ないとアドバイスされたものでした。(笑)

 

「コムローイ(天灯ろう)」はこんな大きさです。

(これはランプーンの寺院での写真です。

本当はここで上げてよいのか?というような場所でしたが、

タイ人があげていました。(笑))

この灯ろうは、紙で作られた四角柱のような形の下の部分に

丸い輪が通っていて、その輪にワイヤーが十字型に渡されて

います。

そのワイヤーの十字の真ん中に燃料をしみこませた芯が

付いていて、それに火をつけます。

 

すると、熱気球の要領で温まった空気が溜まって

空へ上がっていきます。

想像するよりかなりの力で抑えていないと

手から離れそうになりますが、

しっかり温かい空気を溜めてから手を離さないと

勢いよく高く上がっていきません。

あの手に伝わる感触と夜空に高く高く舞い上がっていくのを

眺めるのが何とも感動的です!

 

タイの友達には手を放すまでにお願い事を

するといいと教えてもらいました。

 

今回は「コムローイ」を自分たちで上げるのは

あまりにもツアー代が高いので、断念!(笑)

(一人参加費6500バーツ=約27,300円!!×2は

痛すぎる!!(;´д`)) 

「今回は近くで上がっていくのを見るだけでいいから

連れて行って!」と

タイ人の友達にお願いして連れて行ってもらいました。

 

チェンマイの中でも「コムローイ」があげられる会場は

今では制限があります。

郊外であること、

イベントの主催者に「コムローイ」を売る資格と

「コムローイ」を安全に上げる資格がいるようです。

「ChiangMai Sky Lanterns Festival2023」の大規模な会場は

チェンマイの郊外4か所ぐらいにあるようでしたが、

私たちはチェンマイの中心から北東へ20キロの

一番大きな会場と言われる「Chiangmai CAD」に

行ってきました。

中に入るのは参加費が必要です!

この柵の外で上がるのをひたすら待ちました。(笑)

 

あまりの数にもう茫然…

同時に花火も上がりましたが、花火が邪魔…

数千と続くランタンの天の川のような風景は

ずっと見ていたいような幻想的なものでした。

もし、チェンマイに11月に行く計画を立てられる方は

ぜひこの絶景をご覧になってください!

 

次回は、

これも、ものすごい数の提灯型のランタンがかけられている

ランプーンのワット・ハリプンチャイをご紹介しますね!