スウェーデンは、フィンランドと同じ北欧の国のひとつで、ノーベル賞授賞式が行われる国です。社会保障制度が整っていて、高齢者福祉などの社会政策は、世界でも注目を浴びています。1970年代、スウェーデンのイエテボリ大学で、それまでの対処療法に加えて、世界で初めて歯科にプラークコントロールと定期健診という予防の概念が導入されました。
 スウェーデンでは、18歳未満の歯科治療は無料です。18歳を超えると、歯科治療費の助成制度があり、検査と予防処置のために使用されます。また、1年間の治療費が3,000クローナを超えると高額治療費の助成対象となり、超えた部分の50から85パーセントを助成してもらえます。スウェーデンは、このように福祉の内容がとても高いですが、その分、消費税をはじめとする税率もかなり高く、低負担・低福祉、自己責任で完結し、高額の医療費を払えば素晴らしい医療が受けられるアメリカとは対照的です。