今、現在、Twitter上で他党の市議会議員候補者が

教育委員会で審議した学校へのエアコン設置を求める請願について

意見を述べられ、ライブドアニュースに取り上げられているほか、

本市市長と市民の間でも意見のやり取りが行われています。


本年度の教育未来委員会で民主党所属の委員は山浦議員と

私であり、山浦議員は委員長のため、

私が会派を代表して賛成しかねる理由を

述べましたが、他党さんが書かれているわが会派の理由が

あまりにも短く、真意が伝わらないことから、

わが会派が委員会で述べた意見を

正確にお伝えすべく、ブログに書くことにしました。



私はこのような主旨のことを述べました。



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わが会派としても質問や予算要望書で取り上げ、

設置の必要性については当局に求め、

十分に必要性も認識している。

しかし「すぐに全ての教室に」導入することは、財政的に困難であり

(老朽化対策、トイレ・給食室の環境整備、教職員の

配置の充実など)まずは安全を第一に

他の緊急性の高いものを優先させる必要があると考える。

そして国にも補助率をあげるよう引き続き求めていくべきである。


まずは(現在実施しており、今後も進める予定である)

音楽室・特別支援学級、特別支援学校

(計406室 約10億円・計画では三年間)へ迅速に

設置することを進めていただくとともに、

政令市でも設置している自治体が増えていることから

普通教室への計画について検討・研究していただき、

緊急性の高い他の工事(老朽化・トイレ・給食室)

と並行して実施できないかなどを検討すべきだと考える。

「すぐに・全ての」という点で賛成しかねる。


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エアコン設置を学校全ての教室(約2800)にすると

事業費約76億であり、

国費で出してもらえるのは約13億とのことです。


また施設の老朽化は築30年以上の学校が75%以上。

これから30年かけて約740億かけて行う計画です。

(この計画では一年あたり30億の財源需要が見込まれています。)

しかし、この対策こそ、前倒ししてでも早期に進めなければ、

築60年たってもなにも安全・老朽化対策

できてない学校が存在することになります。




同様にトイレ・給食室の洋式化や床のドライ化・・

これも給食室20年、トイレ15年の計画で

約105億円かかるとされています。


子供たちのことは財政面だけで判断すべき

ではないと個人的には考えています。

教育委員会も議会も子どもたちを守るうえで

最重要課題の老朽化について

最優先すべきだと考えています。

これは昨年、私も委員会で求めました。

そして耐震化は今年度で100%になりますが、

非構造部材の耐震化を100%にする必要もあります。

(平成27年度で100%になる見込み)

震災などがいつ起こっておおかしくない状況で

あるため、まずは老朽化対策をいかに

進めるべきか、ここが最重要課題です。

老朽化とエアコン設置の緊急性を

どのように捉えるかという考えなのです。



教育委員会もエアコン導入の方式など、

他市の事例は研究しています。


私たちも子どもたちの健康のために

環境整備の必要性は感じています。


しかしながら、一部分を切り取って

議論することは危険です。



子どもたちのトータルの教育環境や

緊急性なども考慮しながら、

いかに早期に実現できる方策を提案できるかが

議会の役目であると考えます。



議会人とすれば、求めることのみならず、

どのように実現するか、当局の苦慮する部分や

課題を認識したうえで、

できるだけ早期に市民の方の思いを実現するか、

他市の事例等を積極的に提言していきたいと考えます。


私たちは子どもたちの教育環境は最重要課題と認識しています。


この点を踏まえ、これからも保護者の皆さまと

子どもの環境向上についてともに進めていきたいと考えます。