今年の歯と口の健康週間の標語は「歯と口は、健康、元気の源だ」です。

 歯を大事にするには、歯磨きが大事なのは、

毎年のようにいわれていることですが、意外と知られていないのに、実は全身の健康にとって、すごく重要なものが、口の中にあります。それは、『舌』なんです。医学でも、舌の色や形を診て、その方の健康状態をうかがい知る舌診という診断方法がありますが、舌というのは、非常にその位置が大事であるにもかかわらず、学校やテレビでも教えられることはありませんでした。そこで今年は、この舌という器官について、掘り下げて解説したいと思います。

 牛タン、って食べると美味しいですよね。

牛の舌なんですが、舌は筋肉でできています。

舌の内部は内舌筋といい、舌の微妙な動きに関係しており、舌全体を動かす筋肉は、舌と3か所の骨を結んでいます。①舌と下顎のオトガイ部内側を結ぶオトガイ舌骨筋。舌を前に突き出す運動にかかわる。②舌の下部、のど仏と間あたりにある舌骨と舌を結ぶ舌骨舌筋。舌を下に引く運動にかかわる。③下と耳の後ろあたりにある茎状突起とを結ぶ茎突舌筋。舌を後ろに引く運動にかかわる。の3つの外舌筋が重要なのです。この運動が悪く、舌骨が下がってしまっている人が多数の割合います。

 舌の正しい位置について説明しましょう。

ごっくんしてみてください。その時舌の先はどこにありますか?また、普段平常時舌の先はどこにありますか?上の歯を押してたり、下の歯の内側を押してたり、上下の歯の間に押し入ってたりしませんか?それらは、全部間違った位置です。

 口の天井にあたる部分を口蓋といいます。実は、この天井の部分に。24時間舌の先があるのが正しいのです。口を開け閉めするときも、噛むときも。常に舌の先は口蓋をさわるようにしてください。英語なら、Lの発音時に口蓋を触らねば発音できません。日本語は口蓋をさわらなくても発音できます。これがいけないのです。舌の位置が誤っているとどうなるか?

まず、歯並びが悪くなります。舌の位置が良ければ、歯はきれいに並びます。上の歯を押せば出っ歯に、下の歯を押せば受け口に、上下の歯の間に舌が入れば、開咬になります。

口呼吸になり、鼻炎になります。睡眠時無呼吸になります。二重あごになります。気道がせまくなります。首がまがり、肩コリになります。次回、舌の訓練法について説明します。

 

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