練習中の事故で15日に亡くなった女性オートレーサー、坂井宏朱さん(享年27)=船橋・31期=の通夜が18日、東京・芝公園の増上寺光摂殿でしめやかに営まれた。親友でありライバルだった同期の佐藤摩弥(19)=川口・31期=ら約600人が参列した。
44年ぶりの女子レーサーとして、坂井さんと佐藤は養成所時代からともに励まし合ってきた。ライバルの死に「まだ信じられないし、実感がわかない。(事故があった当日は)すぐに駆けつけて顔を見て、手を握ったけど信じられなかった。今でも状況が理解できてない」とハンカチであふれてくる涙をぬぐった。
2人が世間に注目されるきっかけとなったのは、一昨年11月にフジテレビ系で放送された「潜入!リアルスコープ」。厳しい訓練を受けている様子がドキュメントタッチで紹介され、髪を短く刈り上げた坂井さんと佐藤の女子レーサー2人の奮闘は多くの人に知られるところとなった。
2人がそれぞれ初勝利を飾った際には、スポーツ紙でも大きな話題となった。坂井さんは自分の出場するレースがないときは、佐藤が所属する川口オートまで来て、熱心に研究していたという。
昨年暮れには「(一緒に)旅行をしようね」と2人で話していた。「宏朱ちゃんは本当にオートが大好きだったし、レーサーになったことを後悔してないと思う。大好きなオートを見守ってくれると思う」と唇をかみしめた。
祭壇はバラやカーネーションなどの花で彩られ、遺影はオートレースのユニホーム姿。会場入り口前には、ありし日の坂井さんのレース写真やヘルメットなどが飾られた。供花の中には「潜入!リアルスコープ」に出演するビビる大木、上地雄輔の名前もあった。
戒名は一道院宏髄浄安大姉(いちどういんこうずいじょうあんだいし)。19日に行われる葬儀・告別式では、師匠の永井大介が弔辞を読み、最後のお別れをする。
「この記事の著作権はデイリースポーツ に帰属します。」