「床に横になり、リラックスする。
胸の上で両手を組み、死んだ時の姿勢になる。
自分が葬られる様子を、あたかも昨日それが行われたかのように、すべてを詳細に想像する。
ただし、あなたは生きたまま葬られるというところだけ違っている。…
脱出しようという絶望的な試みを行うが、あなたは脱出できない。
もうがまんできなくなるまで、脱出しようと試み続ける。
そして、体全体を動かして、お棺のふたを放り投げ、深い呼吸をし、自由になった自分を発見する。
同時に、悲鳴をあげるともっと大きな効果が…。
この悲鳴は、あなたの体の奥底から発せられるものであること。」
『星の巡礼』
パウロ・コエーリョ(Paulo Coelho)著
山川紘矢+山川亜希子=訳
より
- パウロ・コエーリョ, 山川 紘矢, 山川 亜希子
- 星の巡礼
・・・・・・
「もう、揉めるのはいやなんだ。」
あなたがそう言うのなら、生きたまま埋めることにしよう、私を。
あの日、私はあなたに顔を打たれただけであり、きちんと脈も呼吸もあるのだけれど。
あなたの中では、傷つけあわないようにと、葬ってしまったみたいで。
私がここに生きているという現実は、見てもらえないみたいだから。
…生きたまま葬られて、何事もなかったかのように笑顔でいるよ。
あなたの望む通りでいたいから。