「年金 後編」
前回の続きです。
アメリカの国内事情として、年金
加入率の低さ、掛け金の少なさが
問題になっていました。
そこで、行動経済学者のセイラー、
ベナルチ両氏は原因を分析し、
これらの原因を逆手にとり、年金
加入者を増やすための施策が
提唱されました。
①イナーシャ(慣性)の対策
企業側は基本的に「入社時に全員、
企業年金に加入」というデフォルト
(初期設定)を作り、手続きなしで
加入できるようにしました。
もちろん、加入したくない人は断る
ことができます。
しかし、私たち人間は面倒くさがりな生き物なので、大抵の人は
そのまま加入していきます。
②損失回避と現在志向バイアスの
対策
企業側は年金を「昇給したら積立率も自動的に増える」という仕組みに
しました。
これなら、手取りが減るわけでは
ないので、抵抗なく積立額を
増やせます。
さらに、「強制ではなく、いつでもやめられ、掛け金も自分で
決められる」というルールを設定
しました。
しかし、イナーシャの影響で入社時に加入した条件のまま変えることはありません。
このように、私たち人間の3つの
心理的特徴を利用することに
よって、自然と少しずつ積立額や
加入者が増えていきました。
次は、これら3つの特徴を踏まえ、
禁煙にも有効利用できるのか?
を考えます。
まず、私たちはイナーシャの影響を
受けてしまうのですから、禁煙を
始める前に計画と対策を組み、
マニュアル化することによって、禁煙中の面倒さを軽減する必要があることがわかります。そして「自分が欲しい未来」を明確にし、言語化
することによって、常にプラスの
感情で自分を満たす必要が
あります。このようにして、
損失回避と現在志向バイアスを
防ぐことができるのでは
ないでしょうか。
つづく…
ーーーーーーーーーーー
「なかなか禁煙を始められない、
続かない」などのお悩みを
抱えている方は、
個別無料相談や、
「ひとりでは心細い…
でも、禁煙に挑戦してみたい!」
という方は
無料体験モニター
などの受付もしております。
ご希望の方は、
下の公式LINEからご連絡下さい。