「書く」
私がお勧めしている禁煙方法の
ひとつに「スケジュール帳や
ノート」を使うというものが
あります。
この手法の重要な点は
「書き込む」ということなんですが、この「書く」という行動が
いかに大切かということが
証明できる心理学の実験エピソードを見つけたので、今回は
皆さんとシェアさせて
いただきます。
『ある研究者が、地方の高校で行う
エイズ教育プロジェクトに
参加する、大学生ボランティアを
募集しました。
研究者は実験として、半分の
ボランティアには、
「参加を希望する」と用紙に
記入する、積極的行動を
取らせます。
残りの学生には
「参加を希望しない」と用紙に
記入をしないという消極的行動を
取らせました。
それから3、4日して、正式に
ボランティアへの参加を
頼んだとき、
やって来た学生の74%が
積極的行動を取らせたグループの
学生でした。
それだけでなく、積極的に
ボランティアに参加した人は、
参加した理由を自分自身の
個人的価値や好み、そして
性格と関連づけて説明する傾向が
ありました。つまり、用紙に
記入するという行動は、人が
自己イメージを形成するために
使う情報を提供し、その自己
イメージが将来の行動を決め、
その行動が新しい自己イメージを
さらに強固にする。』
という実験結果でした。
つまり、自分で書いた文言が現実の自分の行動を後押しし、行動した
自分の理由づけまでも固めてしまう影響力があるということです。
まだ少しわかりずらいかも
しれませんので、これを
禁煙スケジュール管理術に
落とし込むと、
①大きな目標を書き込む。
(禁煙完了日。禁煙達成後の
自分像や環境の変化など)
②小さな目標達成日を決めていく。
(3日後、1週間後、1ヶ月後
など)
③現状の自分の状態を書きこむ。
(禁煙を続ける毎日の自分の変化
などを書き残していく)
以上、3つの事柄を言語化し、
書き込むことで、心理的に
目標地点や目標像、
目標環境に辿り着きやすくなる
ために、私たちの背中を
後押ししてくれます。
さらに、③の現在の状態が目標へと
向かう原動力材料となり、より強い
決意へと強固されていくのです。
つづく…
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