アップルとサムソンの訴訟の話から、過去の模倣についてのことを知りたくなって、私が好きだった楽器のこと、ギターに関して少し調べてみました。(決してヒマではありませんよ! ちゃんと働いています 笑)

今やいろんな日本製品は他国に真似されてばかりで、中国などに、民度が低い、常識が無いとかなり強烈な言葉で罵倒することが多いですね。

私もそう思うし、ばれて訴えられても「一切真似してない」と開き直ってる姿を見ると嫌悪感を覚えますね。

昔は日本が欧米の真似をしていたと思うし、そのころは特許料など払っていたんだろうか?

勝手にそう思ったら知りたくなり、便利なネット時代ですし、調べてみたくなったんです。

私が中高生の頃を思い出し、振り返ってみます。


まず、エレキギターと言えば、ギブソンレスポールと、フェンダーストラトキャスターですね。

アメリカのメーカーで、一流ミュージシャンは必ずどちらかを持ってるくらい有名なギターです。

おさらいしますと
ギブソン・レスポールはこれ。
1958年製で、希少価値で近年高騰していて、数千万円します

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フェンダー・ストラトキャスターは1954年製
数百万円します
コンディションのいいのは1千万円かも?
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これらのヴィンテージモデルと呼ばれるものは置いといて、通常売ってるモデルも同じ名前で今でも生産しています。
50年以上形を変えないで売ってるって楽器はすごいです

私が若いころは、これら「本物」はほとんど見るだけの楽器でした。
楽器店でもガラスケースに入れられて触ることもままならなかったものでした。

そこで、日本メーカーがこぞって、そっくりのコピーモデルを作っていたんです。
楽器店ではそれが当たり前で、特許がどうのとか、違法だとかいう声など全くありませんでした。

楽器メーカーは今見ると笑ってしまうほど模倣の限りを尽くして本物に近いものを作っていきました。

どれくらい似てるか見てみます

まず、遠目から見たら、区別などありません
全く同じです。
唯一ヘッド部分、一番上方のメーカー名、ロゴマークが入ってる部分で区別するしか、素人には見分けがつきません。

例えば これ
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これは、トーカイのレスポール モデルです。
本当にそっくりで、音も良かったので今でも人気があります。

表面の木目が虎模様になってる「虎目」といわれる模様の入った製品を多数作っていました
カエデの木、メイプルの中でもこれらはキルティングメイプルと呼ばれて貴重な木材だと聞きました
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ロゴマークも Tokai Love Rock という別の名前で売ってたと思いきや、何を思ったのか、レスポールと同じにしたりもしていました。

これが本物
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これがトーカイ製
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値段も違うし、間違えて買う人などいなかったと思いますが酷似していました。
別パターンでは

グレコと言うメーカーがありますが
ここのロゴはこんなの

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これの本物はこうです。
ギブソン レスポール・カスタム
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フェンダーはもっと真似されていましたね。

本家のヘッド部分はこれ

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フェルナンデス社 社名までフェンダーとそっくり
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さらに、3流どころで
Founder ファウンダーです。

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さらに、Fresher フレッシャー 入門用の安い値段で売ってました
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アコースティック(フォーク)ギターはもっと奥が深いです。

フォークギターの最高峰はマーチンでしょう。
みんなこのタイプのギターは見たことがあると思います

これは豪華版でマーチン D-45と言うギターです。やっぱり新品で100万円くらいします
$タバチンのブログ-d-45 martin

各社コピーモデルを作りました。
YAMAHAではなく、YAMAKI
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そして結構人気があったのは、モーリスです。
CMで、「モーリス持てば君もスーパースターだ!」と言うのがあり、ちょっと流行りました。
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面白かったのが、マーチンは買えないから、モーリスを買いたいと言うやつがたくさんいたんですが、そんな少年の夢を踏みにじった事件がありました。

ある友人が学校にギターを持ってきました。
自慢げにもったいぶってケースから出すと、「俺も、モーリス買ったわ へへっ」
と得意げです

私が「ちょっと貸して」というと、「お前にはモーリスは似合わんな」とか言います。
悔しげにやつが持ったギターをよく見ると、なんかおかしいんです。
彼のギターは何とマーチンのコピーである、モーリスのギター
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その、またコピーの 「モラレス」 でした(爆爆)

コピーのコピーと知った奴はもう二度と学校にギターを持ってくることはありませんでした。

モーリスですかって店員に聞けばいいのに、黙って「これください!」って言ったんでしょうね。
相当笑い転げて彼を傷つけてしまいました。

時は経ち、本家も昔のモデルをコピーして作るという現象が始まりました。
どんどんそっくりに数十年前のモデルを売り出すようになり、同じフェンダーでも
フェンダーUSA、フェンダーJAPAN,など国名がついてランク分けもされ、本家もフェンダー・カスタムショップ製が一番いいとか、どんどんややこしくなっていきました。

1950年代のギターが高価になり、買えないので、その色落ち具合や経年劣化などまで再現した、「レリック」というモデルまで作りました。

これは新品ですが、使い古した印象を作ったんです
「ヴィンテージ持ってる!」気分が味わえます。なんかかっこよく見えるでしょ?

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ところで、これほどまでに真似され続けて、本家ギブソンは、ついに裁判を起こしたんです。
フェルナンデス相手に。

公平な国、先進国、日本での判決は、なんとびっくり。
ギブソンが敗訴でした・・
詳しく書いてる方がいるのでよかったらクリックしてみてください

ギターよもやま話

日本人も模倣から入ってたんですよね。
私の作るラーメンも、オリジナルとか言ってるけど、過去にいろんな方からいろんなことを教わってきましたので、パクリの部分はいっぱいあります。

そう考えたら、パクリには寛大にならなきゃいけないのかな?
という気も多少はしますね。


今日はちょっと変わった記事でした。
好きな方いたらコメントくださいな ハハハ

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