邦画の「てぃだかんかん」をケーブルテレビで見ました。
サンゴを養殖し産卵させた実話をもとにした映画です。

映画が名作かどうかは意見が分かれると思いますが、映画の向こうにある実話を思うと、非常に感動し、涙なしでは見れませんでした。

私のように、人生を順調に生きてこれなかった人間には、こういうの、たまんないんですよ。

あきらめきれない夢に向かってスマートではなく不細工に、しかも無計画で人に迷惑をかけながら進む姿は滑稽というか無様でもあるんですけど、それでも信じた道を突き進むうちに賛同者が現れ、ついにサンゴが産卵に成功して、みんなの苦労が成功に変わる瞬間が来ます。

世の中にはこうした方がいっぱいいるんだと思いますが、多くは一発逆転は出来ないでしょうし、正しいかどうかなんて解釈次第で善にも悪にもなりますから。

家族に迷惑をかける時点でバカ夫として離婚するケースもあるし、誰も賛同してくれないことも多々ありますから。

この映画のケースは自然保護という素晴らしい成果がありますので、世界に例のないことを成し遂げた金城さんは本当にすごいと思います。

順調に経営していた店を閉めて、金もうけには程遠い、子供にきれいなサンゴ礁を残したいというのが目標の、ビジネスではないサンゴ養殖に賭けた、とんでもない人です。
私なんか当然足元にも及ばないです。


私もいろんな人に世話になりながら、夢を追いかけ、無理矢理に日本の仕事に別れを告げてフィリピンに渡ってきました。
私の場合はビジネスとしての魅力も追いかけていますから映画とは全然違います。


念願かなってマニラに来てますから、日常の日本との違いや、劣悪なインフラやサービスの質の悪さなどについて愚痴をこぼしてはいても、結構幸せで、日本に帰りたいなどとは全く思っていません。
お金はありませんが、幸せな充実した気持ちでいます。

だから、例えば、東京の一等地に店を出すから、高待遇でお誘いを受け、スカウトされても受けることはないと思います。
1年ならともかく、5年や10年に渡って成功させる自信も無いですし。


私も5月からはラーメン店の内装工事を開始して、新人研修も始める計画をしています。
順調にはいかないこともいろいろとありますが、少しずつ進んできて後退はしていないと思っています。

また、私の妻も夢があり、一生懸命に働いて買った土地に小さな食堂を開店したいと張り切っています。

小さな土地で、所得層も低い場所ですが、その土地にあった店づくりをして、みんなが笑顔になれるような、温かい場所になってほしいと願います。



畑だった土地はコンクリートブロックが運び込まれ、セメント工事が始まりました。

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近所に住む大工さんに工事を依頼して、私も見に行きましたが、日本では考えられない神業の連続に驚きました。

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神業を少し説明します。

まず足元はビーチサンダルです(爆)。 これは基本です。
高所作業、になっても同じです。都会のビルではないので、ビーチサンダルで楽勝だそうです(笑)

手元を見て驚きました。
おんぼろのノコギリで切ってるのは、鉄骨です(爆爆)
何で切れるのか不思議です。

鉄骨が柔らかいのかと心配しましたが、うらやましいほど、超硬いです(爆)

そして神業の究極はやっぱりこれです。
工事のための図面があるのか聞いたら、ちゃんとあるそうです。
安心したいとこですが、見るまで信用できません
でも見せてくれました。




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はい、もう予想通り(爆)

この間、私が文句言ったので、もう捨てたと思っていましたが、いつのまにか妻が大工さんに返していたんですね(笑)

この図面がないとできないのかもしれませんね(爆)

いいんです。
ものすごく暑いのにがんばって工事していました。

私は知らん顔するか、何か協力するか どっちがいいのでしょう?
お金を出すのはやめた方がいいかもしれません。

儲かるなんて思っていません。

でも、みんな楽しそうと言うか、明るかったですね。
新しい何かが始まるという期待でワクワクしてるんですね。

兄弟たちも様子を見に来ました。
日本と違って何歳になっても兄弟間の交流は変わりませんね。
日本だけですよね、年老いた親が一人暮らししたり、集まるのはほとんどなくて、バラバラになるのが普通だなんて。



期待していないけど、意外とおいしい料理が出てくると、うれしいです。
ほんのちょっとだけ、私も今後を楽しみにしています。