エイプリルフールが終わったので、嘘の記事は消しました。
バレバレだったと思いますが、あまり迷惑のかかる嘘はいけないので、すぐばれるのにしました。

ところで、先日、妻の実家近くで仲良くなってしまった日本人のおっちゃん、64歳に招かれて、誕生日パーティーにお邪魔しました
行きたくなかったけど、妻も娘も行くと約束してプレゼントまで買ってるから仕方なく行きました。

息子の2歳のバースデーです。
4月1日生まれのかわいい男の子です。
おっちゃんは、62歳で授かった子供がかわいくてしょうがないようです。

余計なお世話だと思いますが、幼稚園くらいから自分のパパはじじいだという事に気がついてきて、参観日なんかで「あれ、君のパパ?」って聞かれたら、「違うよ、おじいちゃんだけどパパって呼んで欲しいっていうから呼んでるんだよ」という嘘をついてしまうような気がします。

でも、この2歳の子供は決して不幸な境遇でもなく、溺愛されてるし、誕生日パーティーはとにかく盛大でした。

150名ほどが来ることになってるそうで、フィリピンですから、当然会費など無し、全額おっちゃんもちです。

3万ペソくらい(6万円)かかったけど、みんな喜んでくれたらイイや。

なかなか私には言えないです。
お金持ちのようで、フィリピン歴は非常に浅いそうですが、最近は月に1回来るようです。
フィリピンに来るときは1週間で30万円使うそうです。チケット代は別です。

私から見ると全然きれいではない奥さんは、典型的な日本から戻ってきたフィリピン人で、ブランド物が大好きで、ジャラジャラと豪華に着飾っています。

家も古いけど大きくて、パーティーも庭にテーブル置いて、豚の丸焼きなど10品以上のバイキングでした。
夜遅くまで大音量でカラオケを歌い、近所にはご馳走振舞ってるので遠慮全く要らないよと、勝手なことを言っていました。

おっちゃんは日本で飲食店舗をたくさん経営してるそうで、今度はフィリピンにも進出したいそうです。
先日、私のことを近所のうわさ好きから聞いて、「ぜひ会わせてくれ」と言う話になったみたいです。

マクドナルドで先週初めて会いましたが、年上なので最初から、「よう!」と挨拶されました。
驚いて、もう帰ろうかと思いましたが、ウチの妻がおっちゃんの奥さんとは、昔からの知り合いだったみたいで、打ち解けてしまい、相談を聞く羽目になりました。

英単語もほとんどわからないそうで、「料理作ろうと思って、スーパーに行くけど、全然伝わらないんだよね。困ったもんだ、まったく。」

と言う状況らしくて、いまどき、珍しいと思ったのですが、冗談みたいなことを平気でやる方なんです。
スーパーに行き、ごま油が欲しかったので、まず、店員に「ごま油どこ?」って最初は日本語で話しかけたそうです。(笑)

日本に行った事ある人が多いと聞いてたので、まずは普通の日本語でカマシてみたところ、全く通じなかったそうです。
そりゃそうだ。

次にアクセントを変えて、英語風?に聞いたそうです。
その発音を文章で再現できないのが残念ですが(笑)

わかりやすいように、巻き舌など使って、大きめの声で、「ゴマ アブ~~ラッ」と単語だけで、何人か店員に聞いたそうですが、「それでも、あいつら、わかんないみたいでさあ」って不思議そうに言っていました(爆)

それは、中国人に「ワタシ日本人アルヨ」と言って通じると思ってるのと同レベルです。

私は「その巻き舌は、日本語うまい人でもわかんないから駄目ですよ」って言ったら、まじめな顔して「フィリピンって難しいね」ってちょっと寂しそうでした。

次からは「セサミ オイル」って言えばいいんですよって伝えるとうれしそうな顔で「おい、メモしろよ! セサミオイルだって」と奥さんに伝えたところ、「知ってるわよ、それくらい」
と変な会話をしていました。

ご馳走になって言うのは失礼ですが、和食をいくつか作っていて、串かつに天ぷら、出し巻き玉子、それにたくさんのフィリピン料理がありました。

おっちゃんが張り切って、料理したそうです。
全品少しずつ皿に取って、いただきましたが、体調が悪かったせいもありますが、全くおいしくなくてがっかりでした。

フィリピン在住暦の長い方なら、もうとっくに気がついているはずですが、よく言う「痛い日本のオヤジ」の見本のような方なんです。

まあ、日本に店があってお金持ちみたいですから、私は何も邪魔しませんし、まず失敗すると思われる、「奥さんに任せてやるレストラン」についても、口出しは控えるつもりです。

奥さんは、3回くらいは結婚してるみたいで、父親の違う子供たちが仲良くしていました。
今後はこのおっちゃんの所持金をファミリーみんなで、食いつぶしていくのは間違いありませんが、それもおっちゃんが喜んで選んだ道なら仕方ありません。

「これから、オープンまでいろいろと相談に乗ってよ。」

と頼まれ、返答に困りましたが、昨夜日本人友達とカフェしたときに、「そういう人には、はっきり言ってやったほうがいいですよ」とアドバイスを受けたので

「このパターンのビジネスは絶対失敗するから、とにかく失っても困らないお金を使って小さく小さくはじめるのがいいですよ。もし毎月の生活費が必要なんだったら、商売なんてしないで、こっちに預金して利息が日本よりもうんとつくので、それを生活費にすればお金も減りませんよ。」

とは伝えました。

でも、いつもそうですが、そういわれてやめる人は少ないんですね。
日本である程度成功した人は特にそうです。

「サービスもハイレベルで、味にも厳しい先進国、日本で成功した俺が、こんなまずい料理ばかりのフィリピンで成功できないわけがない。」

長くなるので書きませんが、いろいろと国の事情もあって、発展途上で、おいしいものが少ないし、簡単で甘い場所に見えるんですよね。
私もそうでしたから。

まあ、うまく行くことを祈りますし、今後も仲良くしてよと言ってもらってるので、会うこともあるかと思います。

奥さん一族に食いつぶされるくらいなら、別の投資をススメてもいいのですが、余計なことに関わらないで今は自分の仕事に集中しようと思います。

気はいい人なので、応援はしたいです。

帰り間際に言っていました。
「ここは、貧乏人のエリアなんだけど、こいつら、いつも笑顔で、みんなイイやつばかりなんだよ。
もっと、フィリピンって危険だと思ってたよ。」

2日前にロビンソンギャレリアモール内の、マネーチェンジャーに強盗が押し入り手榴弾投げて爆発させて逃げたり、卒業式前日の子供から、PSP奪うために殺した強盗や、その他大勢の危険がいっぱいだと言うことも、新聞もテレビも見ないから知らないんです。

でも、もうそんなことは伝えてもしょうがないんです。
運が良ければ、きっと楽しく暮らしていけますから。

おっちゃん、がんばれ。
骨は拾えたら拾うから(笑)