月曜日に無事、というか、普通に空き店舗の家主さんをお招きして試食会を実施しました。
家主さんは笑顔で来られ、笑顔で帰られました。

この物件をご紹介してくれたAきらさんも来てくれまして、私は会話に入る事も無く、せっせと調理しました。

ウチのオーナーも、家主さんもAきらさんも、外国人ばかりの試食会です。(不動産屋さんはフィリピン人ですね)

何か不思議な感じです
今までに試食会を重ねてきましたが、純粋なというか、普通のフィリピン人で食べたのはごく少数の方たちで、ほとんどが外国人です。

フィリピンで商売をするのに、特に日本食とか、ラーメンをやる場合、オーナーもシェフも家主も、オールフィリピン人だけというのは珍しいと思うくらい、外国人が常に重要なポジションにいますね。

日本ではありえないですけど。
植民地ではないけど、経済的にはネイティブ・フィリピン人が最下層にいる図式です。

有能なフィリピン人は海外に出て稼ぐというのもあって、このパターンは加速し続けてるようにも思います。

法的には外国人は土地も買えないし、経営者にもなれないはずなんですけど。
実際は多くがフィリピン生まれの外国人家系の方たちですね。

または、フィリピン人で富裕層にいるのは、売れっ子芸能人や、公務員か政治家で賄賂を取ってる人だと思います。


日本人がおいしいと思うラーメンを目指しながらも、正直考えてみると、出資者の意向もあるし、あまり独創的なことも出来ないのが現状です。

ラーメンになれてない方や、香辛料の苦手な方も多くいるのでオーソドックスな味に逃げてしまってるかもしれません

メガ盛りや激辛など、日本では新しく出てきたトレンドも今はまだ時期尚早な気がして、私の中でだけ考えています。


それでも、開店した折には、ラーメン好きの日本人のお客さんが来てもがっかりしないようにするために考えています。

ノーマルなラーメンでは満足しない方のために、細かい味指定までは受けようと思っています

具体的には、麺は細麺と太麺を選べるのと、みそラーメンは辛みそも定番にしたり、油の量や味の濃さ、麺の固さなどもお好みを聞いてそれに応えようと思います。

「麺は太麺で固め。味は濃くして油も多めで」

みたいなオーダーです。

ただし、スタッフがそれを出来るのかはまだ未知数です(笑)
開店当初は無理かもしれません。
でも、フィリピンではそんな店は無いので、それも売りにして行きたいとは思いますね。

次の日曜と月曜には、初めて日本人のお友達中心に集まってもらっての試食会をやることになりました。
あまりたくさん呼べませんので、もう締め切りましたが、結構な人数が集まってくれそうでうれしく思いますが、同時に緊張もします。

今のうちに悪い評価も聞いて、よりおいしいものを作るためにと謙虚に思っています。

つい最近、他人の意見など聞かないとエラそうに書きましたが、それは今回はしません。
開店後も店がヒマならやっぱりアドバイスは聞きますよ。

「この味がいい、変えないで」「もっと濃いのがすき」「ワタシは脂っこいのは苦手」「もっと辛いのがいい」って全部聞いてると作れなくなるから、自分に自信を持って決めた味をコロコロ変えるようなマネはしたくないって思ってただけですね。

しかし、家主さんはまあまあ気に入ってくれたようですけど、店を貸してくれるかどうかはまだ全然わかりません。

帰るときに言われたのは「売り上げの予測と、客単価など、資料をください」ということでした。
きっと、まだまだ質問があると思います

工事費用や、設計図はもちろん、オーナーの資産や、取引先、へたしたら、使う材料まで聞いてくるかもしれません

日本ではありえません。

なんか、普通のテナントに入るのでも、日本で言えば、百貨店や駅のホームに出店する以上のことを要求されますね。

「ここを借りたいなら隠さずすべてを見せなさい。」

そういうことでしょうか

まあ、またぬか喜びにならないように、まだ喜んではいないです・・・