ラーメン店の準備が着々と進んできまして、私がずっと作業している店の近くのキッチンにも大型冷蔵庫や大きな寸胴鍋が入ったりしています。
いろんなゲストを招いての試食会は大変ですが、なかなか高評価で、うれしく思っています。
ポジティブだと自分で決めつけてる私ですが、そうなりたいだけで、やはりネガティブになることもあったりします。
それでも楽天家なので、落ち込むことはありませんけど。
何を神経質になってるかというのは、ラーメンの流行についてです。
どうしても、日本を物差しにしてものを考えるところがあるので、日本のラーメンブームの、ここ20年くらいを振り返ってみました。
フィリピンでは、日本のようなラーメンブームが来るかどうかはわかりませんが、日本とあえて比べると20年くらい前の日本の状態に近いような気もします。
全てでは無いですけど、まあ言うなればって感じで受け止めてください
日本のそこからのラーメンブームはものすごいものがあり、私も自称マニアですので、いろんな店を食べ歩いたりして来ました。
日本から海外進出したラーメン屋で成功を収めていると言われるお店、
たとえば、味千ラーメン、八番らーめん、フィリピンで人気の烏骨鶏ラーメン龍、これらの日本店は、海外の盛況とは異なり、日本のラーメンガイドブックに今、おいしいラーメン店として紹介記事が載ることはまず無いと思います。(食べログなどステマを除く)
どさん子ラーメンとか、つけ麺大王とか、もそうです。
ラーメンマニアは今ではすっかりマニアックになってしまい、誰もが交わす会話で、「どこのラーメン屋が好きか?」っていう会話。
この質問を日本でされたときに、上記のような店名を出すと、ラーメンマニアからは「プッ この人、らーめんのことなんか何も知らない」と思われます。(ただし都心の話)
わかりやすく言うと、たとえば、、「あなたが好きなハンバーグはどこ?」って聞かれて、「イシイのハンバーグかな? でも、マルシンのハンバーグも捨てがたいな」って答えてるのと同じだと思います。
(余計わかりにくいわ! 爆)
要するに、「古い」っていうことですね、簡単に言うと。
それと、こだわりも全然違うとか、そういうことです。
それぐらい時代が違うと思います。フィリピンと日本のラーメン事情においては。
例えば、日本のラーメンマニアなら、烏骨鶏でスープを取って、普通の値段ということは、考えられるのは3つしかないと、すぐにわかるでしょう
。
①材料の中のごく一部に烏骨鶏を使っている、例えば、鶏10羽分の鶏がらを使うなら、そのうちの9羽はブロイラーで1羽だけ烏骨鶏を使用(これなら、良い店です)
②烏骨鶏の粉末とか、エキスとかを少し入れてるだけ。
③使っていない
これくらい精通しています、普通のラーメンマニアなら。
日本で、ラーメン専門店が少なかったころ、大阪ではつけ麺なんて誰も食べませんでした。
関東の料理を関西人は毛嫌いしていました。
また都内でもこんな経験しました。
20数年前、東京の学園祭で、大阪名物たこ焼きを屋台を借りて、大阪の友人と一緒に売ったことがあります。
外はカリッと、中はトロッとして熱々で提供するのが大阪の常識です。
売り始めてしばらくする」というと、大量の返品に驚きました
「生焼けだよ。中が焼けてない、という理由です。
食べてみると、おいしいんです。
そのころ、たまに東京で売ってたタコ焼きっていうのは、中まで生地がぎっしり詰まっていてトロッとなんてしてないんです。
固めのお好み焼きのを丸めたみたいなのがタコ焼きでした。
うまくもなんともなくて、東京でも売れていませんでした。
大阪のつけ麺は今、大ブームであちこちでつけ麺屋が繁盛しています。
つけ麺専門店もたくさんあります。
東京より10年くらい遅れてやって来た感じです。
ダブルスープだとか、大勝軒系、二郎系、家系、いろんな店が関西にも今はあります。
10年ちょっと前は、関西の有名ラーメンは、神座(かむくら)、天下一品、天理ラーメン、などで関東とは全く違っていました。
九州系の豚骨ラーメンは関西では人気でした。
その頃の東京は、うどんの人気が無くて、恵比寿にセルフうどんができたころから、讃岐うどんブームになり、今や、花まるうどん、丸亀製麺、その他たくさんのうどん専門店が都内にもあります。
私は今回、つけ麺もやりますが、「自家製麺で濃厚なダブルスープ、特盛もありで、スープ割りもできます。」
っていうのを英語表示して、フィリピン生まれの方に受けるのでしょうか?
他のラーメンメニューの注文のほうが間違いなく多いでしょうね。
じゃあ、やらないほうがいいのか?
でも、私はつけ麺も大好きなんです。
おいしいつけ麺がフィリピンで食べられるようにする使命を感じているくらいです。
だけど、現実は関西ですら、同じ日本なのに、つい数年前までは関東のラーメンは全然受けなかったんです。
でも今関西で繁盛してるラーメン店は昔からある店ではありません。
東京でも時代がどんどん変わりますから、つけ麺がブームでも昔からあった「つけ麺大王」という店では誰もつけ麺を食べないし、マネーの虎で有名な環七ラーメン屋 「なんでんかんでん」の行列はもうとっくの昔に無くなっています。
私が修業した横浜の某ラーメン店は、1日に1000人くらいお客さんが来る人気店でしたが、今はもう見る影もないくらいさびれています。
当時は社長は1億円くらいの高級外車に乗って、毎年社員全員がハワイ旅行に招待されていました。
私が今回お店で出すメニューは日本人なら誰でも知っているメニューがほとんどです。
奇をてらったりしていません。
ものすごく普通のメニューです。ただ、いろんなものが出来合いではなく、手作りです。麺やスープだけではなく、餃子の皮も、デザートも。鶏も卵もオーナーの会社の養鶏施設から直送です。(間に合えば野菜も自社生産になる予定)
そういう意味ではフィリピンでは珍しい店かもしれないですが、それでもどういう評価になるのかも開けてみないと答えは出ないんです。
日本では実現できなかった、自家製へのこだわりに挑戦できる幸せを感じながら、楽しんで仕事してますから、十分幸せなんですけど、人のお金使ってるので、成功させないといけない責任も重大です。
「日本で流行ってる」というのを無理に持ち込みすぎないことも大事かなと、ちょっと冷静に考えたりしています。
カレーも、お好み焼きも、ざるそばも、なかなかフィリピンでは受けません
(一部繁盛してるお店もあると思いますが、全国的に見てと言う話。)
味付けは関東の味付けのほうが受けるかな?
関西の薄味や昆布の出汁などは難しいですね
薬味のネギは青ネギの細いのがいいのか、太い白ネギがいいのか?
西と東だけでもいろんなことが違うでしょ。
また、ここは熱い国でも、冷やし中華も、そうめんも受けません。冷たい料理はダメみたいですね。
冷たいご飯やおかずはそのまま食べるのに(爆)
お客さんになると思ってるのは、裕福な中国系でフィリピン生まれの方がメインでしょうから、辛いのも行ける方多いし、純フィリピン人とはまた違うんですね。
いろいろややこしいですけど、まあ、結局、日本人が食べて「おいしいラーメン」ならイケるんじゃないかなと気楽に考えてみます。
いろんなゲストを招いての試食会は大変ですが、なかなか高評価で、うれしく思っています。
ポジティブだと自分で決めつけてる私ですが、そうなりたいだけで、やはりネガティブになることもあったりします。
それでも楽天家なので、落ち込むことはありませんけど。
何を神経質になってるかというのは、ラーメンの流行についてです。
どうしても、日本を物差しにしてものを考えるところがあるので、日本のラーメンブームの、ここ20年くらいを振り返ってみました。
フィリピンでは、日本のようなラーメンブームが来るかどうかはわかりませんが、日本とあえて比べると20年くらい前の日本の状態に近いような気もします。
全てでは無いですけど、まあ言うなればって感じで受け止めてください
日本のそこからのラーメンブームはものすごいものがあり、私も自称マニアですので、いろんな店を食べ歩いたりして来ました。
日本から海外進出したラーメン屋で成功を収めていると言われるお店、
たとえば、味千ラーメン、八番らーめん、フィリピンで人気の烏骨鶏ラーメン龍、これらの日本店は、海外の盛況とは異なり、日本のラーメンガイドブックに今、おいしいラーメン店として紹介記事が載ることはまず無いと思います。(食べログなどステマを除く)
どさん子ラーメンとか、つけ麺大王とか、もそうです。
ラーメンマニアは今ではすっかりマニアックになってしまい、誰もが交わす会話で、「どこのラーメン屋が好きか?」っていう会話。
この質問を日本でされたときに、上記のような店名を出すと、ラーメンマニアからは「プッ この人、らーめんのことなんか何も知らない」と思われます。(ただし都心の話)
わかりやすく言うと、たとえば、、「あなたが好きなハンバーグはどこ?」って聞かれて、「イシイのハンバーグかな? でも、マルシンのハンバーグも捨てがたいな」って答えてるのと同じだと思います。
(余計わかりにくいわ! 爆)
要するに、「古い」っていうことですね、簡単に言うと。
それと、こだわりも全然違うとか、そういうことです。
それぐらい時代が違うと思います。フィリピンと日本のラーメン事情においては。
例えば、日本のラーメンマニアなら、烏骨鶏でスープを取って、普通の値段ということは、考えられるのは3つしかないと、すぐにわかるでしょう
。
①材料の中のごく一部に烏骨鶏を使っている、例えば、鶏10羽分の鶏がらを使うなら、そのうちの9羽はブロイラーで1羽だけ烏骨鶏を使用(これなら、良い店です)
②烏骨鶏の粉末とか、エキスとかを少し入れてるだけ。
③使っていない
これくらい精通しています、普通のラーメンマニアなら。
日本で、ラーメン専門店が少なかったころ、大阪ではつけ麺なんて誰も食べませんでした。
関東の料理を関西人は毛嫌いしていました。
また都内でもこんな経験しました。
20数年前、東京の学園祭で、大阪名物たこ焼きを屋台を借りて、大阪の友人と一緒に売ったことがあります。
外はカリッと、中はトロッとして熱々で提供するのが大阪の常識です。
売り始めてしばらくする」というと、大量の返品に驚きました
「生焼けだよ。中が焼けてない、という理由です。
食べてみると、おいしいんです。
そのころ、たまに東京で売ってたタコ焼きっていうのは、中まで生地がぎっしり詰まっていてトロッとなんてしてないんです。
固めのお好み焼きのを丸めたみたいなのがタコ焼きでした。
うまくもなんともなくて、東京でも売れていませんでした。
大阪のつけ麺は今、大ブームであちこちでつけ麺屋が繁盛しています。
つけ麺専門店もたくさんあります。
東京より10年くらい遅れてやって来た感じです。
ダブルスープだとか、大勝軒系、二郎系、家系、いろんな店が関西にも今はあります。
10年ちょっと前は、関西の有名ラーメンは、神座(かむくら)、天下一品、天理ラーメン、などで関東とは全く違っていました。
九州系の豚骨ラーメンは関西では人気でした。
その頃の東京は、うどんの人気が無くて、恵比寿にセルフうどんができたころから、讃岐うどんブームになり、今や、花まるうどん、丸亀製麺、その他たくさんのうどん専門店が都内にもあります。
私は今回、つけ麺もやりますが、「自家製麺で濃厚なダブルスープ、特盛もありで、スープ割りもできます。」
っていうのを英語表示して、フィリピン生まれの方に受けるのでしょうか?
他のラーメンメニューの注文のほうが間違いなく多いでしょうね。
じゃあ、やらないほうがいいのか?
でも、私はつけ麺も大好きなんです。
おいしいつけ麺がフィリピンで食べられるようにする使命を感じているくらいです。
だけど、現実は関西ですら、同じ日本なのに、つい数年前までは関東のラーメンは全然受けなかったんです。
でも今関西で繁盛してるラーメン店は昔からある店ではありません。
東京でも時代がどんどん変わりますから、つけ麺がブームでも昔からあった「つけ麺大王」という店では誰もつけ麺を食べないし、マネーの虎で有名な環七ラーメン屋 「なんでんかんでん」の行列はもうとっくの昔に無くなっています。
私が修業した横浜の某ラーメン店は、1日に1000人くらいお客さんが来る人気店でしたが、今はもう見る影もないくらいさびれています。
当時は社長は1億円くらいの高級外車に乗って、毎年社員全員がハワイ旅行に招待されていました。
私が今回お店で出すメニューは日本人なら誰でも知っているメニューがほとんどです。
奇をてらったりしていません。
ものすごく普通のメニューです。ただ、いろんなものが出来合いではなく、手作りです。麺やスープだけではなく、餃子の皮も、デザートも。鶏も卵もオーナーの会社の養鶏施設から直送です。(間に合えば野菜も自社生産になる予定)
そういう意味ではフィリピンでは珍しい店かもしれないですが、それでもどういう評価になるのかも開けてみないと答えは出ないんです。
日本では実現できなかった、自家製へのこだわりに挑戦できる幸せを感じながら、楽しんで仕事してますから、十分幸せなんですけど、人のお金使ってるので、成功させないといけない責任も重大です。
「日本で流行ってる」というのを無理に持ち込みすぎないことも大事かなと、ちょっと冷静に考えたりしています。
カレーも、お好み焼きも、ざるそばも、なかなかフィリピンでは受けません
(一部繁盛してるお店もあると思いますが、全国的に見てと言う話。)
味付けは関東の味付けのほうが受けるかな?
関西の薄味や昆布の出汁などは難しいですね
薬味のネギは青ネギの細いのがいいのか、太い白ネギがいいのか?
西と東だけでもいろんなことが違うでしょ。
また、ここは熱い国でも、冷やし中華も、そうめんも受けません。冷たい料理はダメみたいですね。
冷たいご飯やおかずはそのまま食べるのに(爆)
お客さんになると思ってるのは、裕福な中国系でフィリピン生まれの方がメインでしょうから、辛いのも行ける方多いし、純フィリピン人とはまた違うんですね。
いろいろややこしいですけど、まあ、結局、日本人が食べて「おいしいラーメン」ならイケるんじゃないかなと気楽に考えてみます。