クリスマス前のきっとフィリピン人が一年で一番好きな季節がピークを迎えています。
町は深夜まで営業を延長したモールなどに人があふれて、会社のパーティー、地域のパーティー、自分の家以外のイベントでも忙しそうです。

ボーナスを支給されて浮かれた町は正月までどんちゃん騒ぎが続きます。
夜遅くまで自宅でカラオケを歌います
もちろん周囲にお構いなしの大音量です。

みな笑顔でこの年末を迎えていればいいのですが、人生甘くないですね。
マニラでも毎日雨が降って、台風が発生したりして、日本では考えられない状況です。

ニュースを見て驚きましたがこの台風でミンダナオ島では洪水などで440人以上の死者が出ているそうです。

こちらに来て思いますが、天気予報や台風情報などは日本と比べてあまりにも近代化されていないように感じます。

もちろん台風発生地域では動きも予想は難しいようで、何日も動かなかったり、日本のような気温変化も少ないので天気予報自体注目する人も少ないようです。

深夜に洪水が発生して濁流にのまれて命を落とした人々も、家の中にはクリスマスツリーがあり、同じように年末の楽しい週末を迎えて、子供は指折り数え、クリスマスのごちそうの夢見ながら寝てた子もいるでしょう。

天災だとは思いますが、もう少し避難発動なり、予測は全くできないのでしょうか?
残酷で神も仏もないクリスマスを多くの方が迎えることになりました。

夕方に、そのニュースを流していましたが、ゴールデンタイムにはクリスマス特別番組で芸能人総出の大イベントを放送しています。

娯楽番組を自粛するという文化はないようです。
でも、ボランティア精神が薄いわけではないと思います。

日本ではありえない光景があります。
ある日のバラエティ番組の一般人出場者資格は「親が刑務所に入っている人」でした。
賞金をもらえるTV番組に出て生活の足しにしてあげようという企画です

また別の日は「障害を持つ子供」たくさん招待して、マイクを向け、話をきいたり、プレゼントを上げたりしています。

日本では決して隠して映さない光景です。
TVのタブーは国によって全然違います

日本では手錠も画面ではモザイクが掛けられ、留置所の容疑者を映したり、川に浮いてる被害者や、銃殺された死体をTVで見るなんて絶対にありえません。
もちろん、顔は隠されていますけど。


話がそれましたが、クリスマス直前の悪夢のような台風。
救いは日本のように寒くて凍え死ぬ心配がないことだけです。

神様はいないと私は思っています。
窮地に追い込まれたときに手を合わせても一度も姿を見たことがありません。

信心深い人は見れるのでしょうか?
見れないですよね。
いないからです。

乗り越えられない試練を神は与えない
と何度も聞いたことがあります。
そんなわけありません。

もちろん、こういう試練は乗り越えられないで多数の方が亡くなります。

もう死が確実な時、救いようのない病で死ぬことを怯えている人がいるとき、人間が作った神様を登場させて、「怖がることないよ。あの世は素晴らしいところだってよ。」
と笑顔で送ってあげるやさしい人の言葉が、宗教のもとのような気がしています。

決して誰かを殺せば神が喜ぶとか、修行すれば超能力が身につくとか、そういうものではないと、普通の人はわかっているんですけど。

ああ、また話がそれました。
これ以上被害が広がらないで、神でも仏でもなんでもいいから信じて、「亡くなった人々は天に召されたんだ、悲しみ過ぎないで、前向いて頑張ろう」って、試練を乗り越えるきっかけになる教えなら、素晴らしいと思います。

国防とかで、天文学的な数字の軍事予算、核兵器予算を多くの方の命を救う代わりに殺すことに使うのはいい加減やめて、洪水や地震に強い町や都市を世界は作っていってほしいと思います。
もう作っている国は他国にもそういう環境を作るために部隊を派遣すればいいと思います

ごく一部の金持ちだけが人生を楽しめる図式は歴史が始まってからずっと続いていると思います。
解決策は私はわかりません
本当に神がいるなら、何とかしてくださいよ。

ちょっと、可哀そうすぎる時期の台風被害の光景に、東日本大震災の津波の映像を思い出し、何とも言えない無力感を感じました。