フィリピンでは水が良くないので大変です。
いつも水を買っていますが、フィリピンの水は硬水
簡単に言うと水が硬いです

日本は軟水が多いそうですが、ヨーロッパでは硬水がほとんどと聞きました
南アルプスの天然水や、六甲のおいしい水やボルヴィックは軟水、エビアンは硬水

フィリピンで売ってる水はどうなのか良く知りません。
ラーメンの麺作りや、炊飯には軟水が適しているので硬水の硬度を下げて軟水にして使う予定です。
髪の毛も軟水のほうがしなやかになると聞きます
シャンプーや洗剤が浸透しやすいようです

硬水はたくさん飲むと下痢すると言いますし、ダイエットには良いようですね。
便秘解消には硬水です
煮物や鍋物には硬水でいいそうです。


やわらかい味と言うテーマですが、代表的な例として、スーパーで売ってる普通のしょうゆは塩分がきつく感じて身体に悪そうですね。
私はラーメンのしょうゆは沸騰させて空気に当てて常温になったらビンなどに入れて保存します

数日置くと塩分がまろやかになってきます。
そばつゆなどの「返し」のやり方ですが、寝かせるんですね。

まだ、塩辛いときはどうするか?
少し企業秘密もありますが、たいしたことではありませんから書きます。

水で薄めるんです。

そのときに、いい塩を買ってきて薄めたしょうゆに入れます
そして一度沸騰させましょう。
海塩でも岩塩でもかまいません。
ちょっと高級なおいしい塩がいいと思います。

いい塩が入ることで味がまろやかになり薄くてもおいしいしょうゆになりますよ。
これを水ではなく、だしで薄めたら最近流行の「だししょうゆ」になります。

塩分控えめの方にはいいですよ。
塩分が足りない分をうまみで補うんです

そういえば、うまみって言葉、英語でどういうのか少し前に調べたんです。
なんかうまく当てはまる単語が無かったです。
「Umami」として「Sushi」や「Tempura」のようにそのまま使うのがいいかもしれません
欧米人の味覚はわれわれとは違うようで、ある人に言わせると「欧米人には、甘味、酸味、塩味、辛味の4つしかない」そうです。

さらに中華には「苦味」というのがあり、その5つのことを「五味」といい、
そして、さらに日本には「旨味」があるそうです。

旨味は「第六の味覚」といわれ、発酵食品やだし汁の発達によりできたものです
日本がいちばん優れているみたいで他国の人が聞いたら気分悪いでしょうね。


オバマ大統領が韓国人の来賓に出した料理が日本料理だということで韓国人が怒っているそうです。
韓国では韓国料理、(特にキムチ)を世界遺産にしようとか、要するに世界でも認めるべき文化として今政府も力を入れてるらしいですね。

そういう状況にもかかわらず、無神経に日本料理を出すなんて失礼じゃないか!!という感じてるんですね
ステーキだったらそんなに怒らなかったのでしょう。
日本に対する意識はいつまで変わらないんでしょうか?

フィリピンでかなりおいしい名店、「焼肉 牛門」 と言う店の責任者は私の友人ですが、韓国人で韓国に生まれ育ち、一時期日本に留学していた人です。
日本語上手です。

彼が言うには「正直に言うと日本式の焼肉のほうがおいしい」そうです。
それは、屈辱もあるし、決して口に軽々しく出せないそうですが、間違いないといっています。

だから、彼の店は日本式の焼肉です。
日本びいきといわれるかも知れませんが、日本人の多くが知っているように、ある国の料理が日本人の手によってアレンジされて本場よりもおいしいような料理になる、みたいな才能があると思います。

私は中華料理も大好きで、日本料理に全然引けを取るものではないと思いますが、中国人が日本料理を真似しても駄目だと思っています。
フィリピン人が日本料理を真似ても、もっと駄目でしょう。
すでに、たくさんある、なんちゃって日本料理店がそれを証明していますね。

それは、それでフィリピン人に人気があるなら、いいかもしれませんが、本格的な日本料理というのはアメリカにおいても今や世界最高峰の料理として認知され、来賓客のおもてなしに出す最高の料理と言うことになってきていますね。

私はソムリエにはなれませんが、「うまみ研究者」として、いろんな素材を組み合わせて旨味のハーモニーを楽しめるような、そういう世界を一杯のどんぶりの中で表現できればと思います。

そんなおいしいラーメンを作るためにがんばっています。
そこに、そんなにこだわれるのも、日本で生まれ育ったからだと思います。
フィリピンで生まれたら無理だったような気がします。