阪神タイガースの不動の4番、金本選手が継続していた世界記録が止まりました。
連続フルイニング出場と言う、一番しんどい、偉大な記録です。
誰にも真似できない、まさにプロ中のプロである証だと思います。

どんな優秀な選手も、有能なビジネスマンも、自分が大物になり、生活に余裕が出てくると、若い頃のがむしゃらな姿勢から、落ち着いてきたと言い訳をして、体を休めようとするでしょう。

スポーツ選手も、試合の展開しだいで、もう勝敗が決まってると若手に交代して身体を休める事は普通です。

金本選手のすごいのは、まずその記録に近づく事自体が、今のプロ野球界にはほとんどいない事でしょう。
1492試合連続フルイニング出場は、ものすごい世界記録です
本当にお疲れ様でしたと心から言いたいと思います。

スポーツ選手が10年以上続けるなんて、まさに鉄人です。
怪我をしなかったわけではありません。
骨折しても出場してヒットを打っていました。

昨年たった1年間の記録を見ても、全試合フルイニング出場した選手は彼以外には弟分の新井選手、ヤクルトの青木選手など、数えるほどしかいないんです。
それを目標にする選手は多くても、不振になれば代えられるし、常に高いレベルで、余人を持って代えがたいと思わせる、絶対の信頼が得られた選手だけが持つ勲章だと思います

あの清原が引退のときに語っていたんですが、金本選手のやさしさがわかるエピソードがあります。
引退式の挨拶のときに、その話が出ました
「阪神タイガースの金本選手は僕が足をけがしたらファンの中に交じって治療器を持って立ってくれるような、そんな男でした。金本選手…、カネもっちゃん!! ホンマにありがとう!! 」

普通、金本クラスの選手なら自分で直接持って行ったり、ましてや、ファンに混じって出待ちするなんて、ありえないと思いました。
清原選手は一生忘れられないほど、うれしかったんでしょう。


自ら、監督に申し出て、「これ以上迷惑をかけられない」という話をしたそうです。
節目を大事にする世界で、1492試合と言うのは、前人未到の1500試合まで、ほんとにあと少しです。
エベレスト登山して、頂上の10メートル手前で引き返すようなものです。
無理してもたどり着きたい場所だったと思います。

でも、そんな、チームに迷惑をかけて無理に作る記録よりも、侍である金本選手は、いさぎよく自ら記録を止めました。
美学と言うか、それがかえって、彼の記録を偉大なものだと認識させるでしょう。

一般人からは夢の世界であるプロ野球選手ですが、この記録は、若い野球少年だけではなく、しんどいと泣き言を吐きながら働いている多くの人に、プロとは何なのか、一生懸命の意味を教えてくれる、誰もが見習う記録でしょう。

私は10代の終わりに新聞店に住み込みで働きながら専門学校に通ってた時期があります。
学校はサボってばかりですが、新聞配達は1年間1回も休まず働きました。
たいしたことではありませんが、20年以上経った今でも覚えています。

母を介護している私には、健康がいかに大事かは身にしみてわかります
身体が健康でも、心が病んでいる人は大勢います。

私ももう中年のメタボおっさんですが、働けるうちは一生懸命に頑張らないといけないですね。
今の私は、やりたい事がたくさんあって、幸せです。
スグに、あきらめて放り出したりしないで、何事も継続させる事がとても大事だと思っています。

木曜日からマニラ行きです。
サンプルやいろんな荷物を持っていくので準備が大変です。
でも、楽しんでやってます。

阪神が強くなってきたのは金本選手が来てからです。
彼の活躍はまだまだあると思います
いつか,会いにいけるくらいの人物になれるようがんばろう。