いいことばかりはありゃしないと、清志郎が歌っていましたが、悪いことばかりもそう続かないと言うことでしょうか。

最近、うまく行きそうで行かないストレスが溜まることが多くて、少々パワーダウンしかけていました。
人のせいにしたり、イライラしたりして、ちょっと良くない空気と言うか、重たい風を感じていました。
いやな事が起きなきゃ良いな。

ところが、先にいい話が来ました。
兄貴からの話ですが、魅力的な話が舞い込みました。
チャーシュー屋をやりながら、出来そうな仕事です。

開業当初はチャーシューの売り上げも低いと思いますので、副業は非常に心強く、兄貴に感謝です。
気が多い割りに私は兄貴から、いろいろ舞い込む仕事の話にはめったに興味が出ませんが、今回の話は、昔、経験のある仕事で、いつまで続くかは別として非常に興味があります。

なんとか、軌道に乗せて、がんばりたいと思います。
もう、こんな気持ちは久しぶりでした。

ところが、悪い予感が外れたかなと、油断したわけではありませんが、やっぱり来ました。
悪いニュースです。

母が体調を悪くし、赤い血尿が出ました。
近くの総合病院にいき、泌尿器科を受診させました。

簡単な尿検査の結果は、「ずいぶん、悪いですね。」と医師が言いました。
数日後に超音波検査など精密検査を実施しましょうとの事で、帰宅しました。

母の病状を整理しますと、現在71歳で長年リウマチを患い、手足の関節は変形して箸も持てず、つたい歩きがやっとです。
膝関節は2回手術したので痛みは取れましたが、今は足の裏の骨が変形して歩行時に痛みがあるようです。

近年、糖尿病にもなったせいで、合併症が出て、目の白内障手術もしました。
大腸に腫瘍があったので2年前に内視鏡手術も受けています。

高血圧や、腎不全もあり、今年になってさらに体が弱って、自分で立ち上がったり、排泄するのも難しくなってきました。

そして、かなり老人性痴呆が進んできています。
往診に来る内科医の指示通り、毎日大量の薬を飲み続け、介護ヘルパーさんにお世話になって生きています。

こんな感じの母ですので、イメージすると、寝たきりでおとなしそうに想像するかと思います。
ところが、会話はしっかりしていて、意思ははっきりとして、私の妻が大嫌いなのは全く変わらず頭が非常に痛いのです。

自分の親には、産んでくれたことや育ててくれたことに感謝して、死ぬまで面倒を見る義務があると思いますが、最近認識したことがあります。

残念ながら、私の両親とも、ごく普通の人間で、ぜんぜん特別ではない人です。
父はスポーツの才能があったと思いますが、人間的に責任感が無く、甘やかされて育ったので、わがままでした。
まじめにお勉強しないで大学まで野球だけしてきたのか、物を知らない人でした。

母は成績優秀で、貧乏だけどしっかりモノでした。
父と見合い結婚した後、新婚当初から別れるまで父のことが好きになれないで馬鹿にしていました。
性格的に冷たいところがあり、好き嫌いが激しく、きつ~い性格でプライドがなぜか高い、悪い癖の持ち主です。

最近、感じたのは私がもし父母と同級生だったとしても、決して仲良くならなかったような気がします。
昔から、母の言葉を聴き続けて、軽蔑していた父ですが、私の同級生ならきっと仲良くなれた気がします。 今になって初めてそう思いました。

母がこれから、何年生きるのか、もしかしてもうすぐ寿命が尽きるかもしれない状況ですが、亡くなる前に妻にも、心から優しい言葉をかける姿を見たいと思っています。
たった、ひとことでいいから、そう言ってから亡くなって欲しいと願っています。

これから仕事が忙しくなり、母の世話をするのは難しくなってきます。
寝たきりになるのは可愛そうですが、そう遠くないと思います。

母を施設に預けて私は仕事に集中したいと思っています。
本人は嫌がりますが・・・

同年代の友人たちも高齢の親を抱えて大変だろうと思います。
大事な親ですが、長生きを願ってきましたが、あと20年も生きられると家族は大変です。
でも、90歳まで生きても珍しくありませんね。

複雑な気持ちになります。