今回フィリピンに行って、大変驚いて感動したことがあります。
私の仕事先での、皆様の歓迎です。
私なんかをそんなに歓迎してくれたことが今でも夢のようです。
マニラにある、有名な教会の中です。
私はこの教会の中に入ると、なぜかよく涙が出ます。
妻はそんな私を見て、「あなたには神様が見えるんだね」と言いますが見えません(笑)
存在を感じるんです。
たくさんの絵や、像が並ぶ中、私は磔にされて血を流している足にそっと触れてみました。
私がフィリピンに来たときに、無事を願い、しばらくお世話になる時のセレモニーみたいなもんです。
仕事に入る前日にこの教会で、たくさんお祈りをしてしまいました。
あちこちに見える全てのものが神々しくて、実は緊張している私に励ましをくれたのかもしれません。
手を合わせて心を落ち着かせてみると暑さが和らぎ、落ち着いてきました。
冒頭に書いた感動的な歓迎ぶりについて、少し具体的に書くと、こんな感じです。
自慢話だと怒らないで下さい。
ホテルは最高級ではないが、きれいなホテルで、特別にアパートタイプの2階建てでした。
その会社のスグとなりにあるホテルなので、会社のゲストということで皆から大変親切にされました。
宿泊費以外にも気を使っていただき、食事も、朝夕無料です。
ルームサービスやマッサージまで無料です。
初日には朝、迎えの車が来ました。
何と、会社までは徒歩2分です。
車のほうが時間がかかるから、お断りしました。(笑)
会社に行くと、誰もが笑顔で歓迎してくれます。
入口では厳しいガードマンが身分証明など提出を求めて、時間がかかるのですが、巨体で覚えやすい顔かたちの私はスグに覚えてくれてフリーパスになりました。
そして朝は必ず、応接室でコーヒーのサービスを受け、経営者達、重役の皆さんと打ち合わせします。
昼食だけは毎日、私が作り、試食をしました。
毎日、10名以上の幹部社員が集まり、真剣そのもので写真を撮ったり、質問攻めにあいます。
若い社員が多く、皆、非常にやる気を見せます、役員達はフレンドリーで、社員に緊張させないで、リラックスしたムードで会議をしていました。
フィリピンらしいと思いました。
夕食はホテルで食べようと思っても、毎日、いろんな人にお誘いを受け、私は場違いな高級店などに妻も一緒に連れて行かれて、ぜいたくな食事をごちそうになります。
一度、娘も一緒に北京ダックなどをごちそうになった時には、社長に、「娘さんはウチで働いてみないかい?」
と、ありがたいお誘いを受け、レストラン・マネージャーを夢見ている彼女には。とんでもない嬉しいプレゼントをいただきました。
私は、フィリピンでの就職難は聞いていましたし、娘はまだ若いから就職して社会経験を積んで欲しいと願っていました。
なかなか採用してもらえる会社も無く、友人のHappy Cream Puffの山岸さんにVIP待遇で採用して、高給で働かせて欲しいと泣き付いては断られていました。(爆)
しかし、その他本当に私にとっては、気分のいいことばかりで、私の話に一生懸命にメモをとる社員の真面目さや、役員の方々の腰の低さに私もハマってしまい、この会社のために役に立つために努力を惜しまないで行こうと強く決意しました。
そして、試食を繰り返すうちに大きなことに気がつきました。
味覚や、感覚や常識などの違いはどうしてもあります。
私のおいしいと思うものが相手にはそうではなかったりします。
このことについて、自分でたくさんの検証が出来たと思います。
あくまで、フィリピン人中心のお客さんに食べてもらうものですから、その味覚に合わせることも必要だと、初めて思いました。
今後、さらに分析をして、私を歓迎してくれた御礼に、フィリピンでは1番のおいしい大衆料理店作りに挑戦していきます。
その料理は、日本人にとっておいしいかどうかはわかりません。
まずいと言う方が多いと思います。
大多数のフィリピン人がおいしいと思えることが一番大事だと考えます。
でも、ホントにフィリピン人って、おもてなしがうまいと思いました。
日本じゃここまで絶対にしてくれないと思います
政府の役人ならあるかもしれませんが、私なんか、一個人です。
貧乏人の私には身に余る嬉しい時間でした。
以下また次号・・疲れました