いろいろと書きたいことがありますが、今日突然飛び込んできたニュース、加藤和彦さんがお亡くなりになたということで、特別ファンではありませんが、音楽シーンに大きな足跡を残された方ですので、私なりの思い出やエピソードを書こうと思います。

私がバンドに熱中して、プロのドラマーになりたいと思っていた1980年代前半に、加藤和彦さんのことを知りました。

クラスの合唱で代表曲の「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌うことがきっかけでした。
その時、私は16歳ですから、1982年くらいです。

その曲に特別思いいれは無かったのですが、まだ、ドラムを始めて2年も経っていない頃で、昔の日本のロックに興味を少し持ちました。

加藤さんの名前を知る前に、ギターの高中正義、ドラムの高橋幸宏、ベースの後藤次利などは知っていました。
偶然、音楽に詳しい友達から、加藤和彦って、凄いんだと聞いたんです。

何が凄いのか、わからずに、サディスティック・ミカ・バンドっていうバンドのLPレコードを貸してもらいました。

それが、名盤「黒船」との出会いです。
奇妙な、江戸時代の年号が書いてある、その曲はインストゥルメンタルで、歌詞が有りません。

また、「タイムマシンにお願い」「どんたく」等、古い日本文化に関する言葉が歌詞のあちこちで使われ、
曲はロックだったりして、すごく好きなアルバムでした。

高中正義は、フュージョンブームで一躍有名ギタリストになっていましたし、高橋幸宏は、YMOのメンバーだし、加藤さん以外にも、凄い人たちが在籍していた伝説のバンドだと知りました。
角田ひろ、小原礼、など後に知る人たちも在籍していたんです。

最近、また井筒監督の「パッチギ」で、南北朝鮮問題に過剰に反応する当時政府が放送禁止した「イムジン河」がリバイバルブームになり、テレビで同曲を歌う姿を何度か見ました。

当時のエピソードなどを聞いて、音楽で平和を訴える日本における先駆者だと
思いました。

知的で、紳士のイメージですが、熱いロック魂も持っていて、おしゃれな方だなあというイメージです。
62歳の若さというのが何とも残念ですが、私が大好きなタイムマシンにお願いを聞いて故人を偲びたいと思います。
当時、この曲のギターソロがかっこよくて、シビれました。