8月には、またフィリピンにて仕事の話があると思いますが、その時までに、宿題というか、準備することがいろいろとあります。
今回は私のお店ではないところで私がコンサルとしてラーメンを紹介する事になるでしょう。
そこで、クライアントからリクエストされていることを、うまく形にして人気メニューにするのが大事な仕事です。
ラーメンの素人の人にいろんなラーメンを教える事になります。
修行期間はわずかしか時間が取れません。
教えるメニューはラーメンだけでも数種類、その他セットメニュー、デザートまでたくさんあります。
ラーメンを食べなれた日本人に教える場合でも最低1ヶ月くらいはみっちりと研修します。
それを、フィリピン人のスタッフに1週間で教えると言う難作業です。
私の考案するメニューは、見た目も良く、味も良く、原価も安く、という、ちょっと一見厳しい条件があります。
しかも、それは簡単に調理できないといけません。
無理難題かもしれません。
私はお気楽な性格ですから、こんな時はあまり悩みません。
というか、具体的な目標があるのでチャンスだと思います。
今のフィリピンの大衆店で、こんなことを考えて、高レベルの料理を出す店は、まだ少ないと思います。
普通に美味しい店はあちこちにありますが、なぜか安い日本料理店では、美味しい店が極端に少ないですね。
この課題をクリアすれば、評価を受ける可能性が高いです。
別に進める高級店とは違い、大衆店なら、あっという間に全国展開できる可能性もありますから。
メニューは考えてありますが、それをいかに短期間で教えるかを今考えています。
誰が作っても同じ味にする必要もありますので、高度な技術は使えません。
それと、私がこの先に提案したいのが、サービスです。
日本人の方なら皆経験したと思いますが、フィリピンにおけるサービスは満足度の低いものが多くて、気分を壊すことが良く有ります。
レストランでも、日本とは比較できない低レベルの接客です。
大衆店でもサービスを充実させれば、フィリピン人のお客さんに評判を呼べるかもしれません。
ほんの一例ですが、冷たい麦茶は日本人には受けが良いでしょう。
無料でボトムレス(のみ放題)にしても、コストはわずかなことです。
熱帯のマニラでそんな店があればうれしく思います。
現地スタッフが、繰り返し復習できるように、マニュアルを作成して、毎日同じ事を繰り返せば、覚えてくると思います。急に覚えるのは無理があります。
良いサービスをすることで、お客さんを気持ちよくさせることで、自分自身が気持ちよくなること、評価を受けることに気がつけば、店全体がグレードアップすると思います。
自然と調理の意識も変わり、より美味しく作りたくなってきます。
お客さんの笑顔を見たくなります。
日本と同じにはできません。フィリピン人のよさも生かして明るい店作りをサポートして、長く続く店になればと思います。
スタッフに似合わない着物を着せて日本風にこだわっている店に行くと、違和感を感じることが多いです。
大衆的な価格のラーメン店がフィリピンに革命を起こすことは難しいです。
国民性も味の嗜好も違いますから、日本のようなラーメンブームなど来ないでしょう。
行列のラーメン店も夢の世界です。
だから今回、大衆的な店では、フィリピンの現状を考えて、フィリピン人にも日本人にもそこそこの評価が得られるように細かいところも見直して面白いメニューを作りたいと思います。
また、受けないかもしれませんが、つけ麺をやろうと思います。
食べたら美味しくても、見慣れないものは注文してくれるまでが、むつかしいでしょう。
しばらく、そんなことを考えて、試作を繰り返す日々になると思います。
安くて美味しいラーメンって、意外とむつかしいから。