2009年7月7日  この日を忘れることはこの先無いでしょう。
とんでもない、悲しい出来事がありました。

最近、暗い話題が多いのですが、信じられない残念な悲しい事件がありました。
かけがえのない友が亡くなりました。

私とは同じ年で、同じくフィリピン人と結婚し、20年以上前に、一緒にマイケル・ジャクソンを見て感動し、サザン・オールスターズのコピーバンドでバンドを組み、何度もフィリピンで暮らす夢を語り合った友でした。

あえて、書きますが、全国ニュースにもなっています。
彼が私に紹介してくれた、自慢のかわいい息子の手により、彼は絶命しました。
残酷な現実に言葉もありません。
私を見ると、抱きついてくるかわいい息子と父親の関係はどうなっていたのでしょうか。
悔しくて苦しいです。

2人の間に何があったのか今は知ることもできません。
この事実が現実でないことを祈るのですが、TVでもネットでも繰り返し報道されています。

彼の妻は、私の妻と仲良く、奥さんのフィリピンにある実家にまで遊びに行ったほどです。
もう1人の息子、彼の長男はハンサムで性格も良く、将来を期待しています。

4人家族でひとりだけ男前ではなかった彼は、大変に男らしい男でした。
男であることを大事にして、権力や世間体など、つまらないものに反発し、火の玉みたいな男でした。
ブチ切れることも数え切れないほどの武勇伝の持ち主で、地元の有名人でした。

そんな、熱い男がなぜか私とは気が合い、いつも、私をくん付けで呼んで、敬意を払ってくれました。
すっかり、そう呼ぶ人とは付き合いがなくなりましたが、私は「ファー君」と呼ばれていました。
近年は、仕事もうまく行ってなかったのですが、彼なりに、家族のことを思い、教育については、真剣に考えて、息子達のことを気にかけていました。

私がフィリピンで苦労している時も、いつも励ましてくれて、彼の地元で飲んだときも友達を集めてくれ、
帰る前には、彼が音頭を取って、私の成功を祈るバンザイ三唱してくれました。

私のことを「大好きだ」と照れもせずに、いつも言ってくれました。
彼の夢はフィリピンで暮らすことでした。
私が先に成功して、彼を待ってると言う約束は果たせませんでした。

彼が仕事に悩んでいる時に何度も言われました
「ファー君は絶対にフィリピンで成功するよ。 間違いないよ。 オレは信じている。」
この言葉に答えたくて、これからも頑張り続けます。

奥さんと子供のことが心配でなりません。
妻と一緒に、彼に会いに行こうと思います。

会いに行くまで彼が逝ったとは思えませんが、今日は、私と彼とがいつも一緒に歌った曲を思い出しています。
結婚式でも歌いました。
飲み屋で歌って拍手喝采でした。
生ギターを彼ともう1人の友人が弾いて私はヴォーカルでした。
私よりも歌がうまい彼のハーモニーとギターの響きは、これからも一生心に残ります。

なんて、つらいのでしょう。
皮肉にも彼の大好きなマイケルの追悼セレモニーと同じ日に逝ってしまった。
こんな最期を迎えてしまった大事な大事な友人に心からこの歌をささげます。

今まで励ましてくれて本当にありがとう。
素晴らしい思い出をたくさんありがとう。
どうか安らかに眠って、私のことを見守っていてください。

TEARS IN HEAVEN   Eric Clapton

Would you know my name
If I saw you in heaven
Would it (you) be the same
If I saw you in heaven
I must be strong
And carry on
'Cause I know I don't belong
Here in heaven
Would you hold my hand
If Isaw you in heaven
Would you help me stand
If I saw you in heaven
I'll find my way
through night and day
'Cause I know I just can't stay
Here in heaven

Time can bring you down
Time can bend your knees
Time can break your heart
Have you beggin' please
Beggin' please

Beyond the door
There's peace I'm sure
And I know there'll be no more
Tears in Heaven

もしも君に天国で出逢えたなら
僕の名前を憶えていてくれるだろうか
もしも君に天国で出逢えたなら
今と同じ関係でいられるだろうか
僕は強くならなくちゃいけない
そして生きていかなきゃいけないんだ
何故なら僕はまだこの天国に
来てはいけない人間だから・・・

もしも君に天国で出逢えたなら
君は僕の手を握ってくれるだろうか
もしも君に天国で出逢えたなら
立上がる僕に手を差し伸べてくれるだろうか
僕は絶えず自分の生きるべき道を探し続けるよ
なぜなら僕はまだこの天国に
居てはいけない人間だから・・・

時には落ち込むこともあるかもしれない
疲れ果て挫けそうになることもあるかもしれない
傷ついて心引き裂かれることもあるかもしれない
どうか、どうか楽にして欲しいと請い願うことも・・・

だけど僕は信じてるんだ
その扉の向こうにはきっと安らぎがあると
そしてもう天国で涙を流さなくてもいい
そんな日がいつかきっと来るってことを