昔、といっても、20代の頃、不動産バブルがはじけた後に、不動産業の社長がよく使っていた言葉です。
「ピンチはチャンス」 なるほどと思いたいけど、当時の私は分かったようなふりをしていました。
ピンチはピンチやんけ? 強がりゆうてるわ。 みたいな感じです。

時は流れ、未曾有の不景気と言われる日本でも、不況ならではのビジネスチャンスをよく目にします。
大多数の国民が生活を不安に思っている現在、国としても不安を取り除くためにエコポイントとか給付金とかで庶民にアピールし、起業家には、融資枠をゆるくしたり、助成金を出したりと、やさしくなったりします。

特に昔と変わったなとは思いませんが、インターネットを使ってなかった20代の頃と比べると、今は断然チャンスがより大きく見えてきます。

M&Aオークションという会社があります。

この会社の売りは、居抜き物件を安く紹介するということですが、中にはなんと無料で店内の什器備品全て渡した上に、開業資金に100万円も渡します。という夢のような募集も何軒もあります。
オンボロの店かと思うと、まだまだ新しい開業後1年みたいなお店もあります。
2000万以上かかってる設備もそのままもらえます。
なぜでしょうか?

店舗を作って、店が繁盛しなかった時に元通りの空っぽの戻すという「スケルトン返し」の契約が多数あります。
この契約を守るには解体費用や撤去費用など莫大な費用が発生します。
だから、設備を無料でもらって、引き継いで店をやってくれる人は、100万円払ってでも探す価値があるんです。

もちろん、無料なのは一部の店だけで、他は有料で設備一式を譲りますというのが居抜きの基本です。
場所が悪くて流行らなかった店でも工夫すれば繁盛する場合もあります。
だから、たとえば、新品のお店を2千万円の予算で作るのも有りですが、時には居抜きの物件で2千万掛けた店を200万円で買って外装や内装の手直ししてリニューアルオープンするのも賢いやり方だと思います。

私が最初に手に入れた店は東京都品川区の小さなラーメン店の居抜きでした。
3人くらい店主が代わっては閉店して、近所で有名なまずいラーメン屋でした。
その小さな、汚い店を安く居抜きで買い取りました。

その後内装工事をしても全部で200万強しか、かからなかったです。
というか、お金が無かったので、200万も一部分割で払ったほどです。

その呪われているとまで噂されたお店も、私と弟が頑張ってそこそこの名が知られる店になりました。
ちなみに、横浜へ次の店を出したあと、この品川のオンボロラーメン店を私も居抜きで売りました。
200万くらい掛かった店ですが、ラーメンを教えてあげるという付加価値を付けたので、それ以上の金額で即金で買ってもらいました。
そして、次のオーナーはその店を私たち兄弟以上に有名な店にして大繁盛しました。

だから居抜きで始めるのはアリだと思います。
最低限の改装は必要です。

更に今は開業資金を貸してくれるオークションサイトまであります。
サラ金の借金の返済に困ったから誰か貸してください という人にまでバンバン貸し出してくれます。
もちろんサラ金よりも遥かに低金利で貸してくれます。

いらない借金は作らないのが良いのは当然ですが、事業資金などで借り入れして起業するのは普通です。
借金は嫌だから全額貯めてからキャッシュで勝負するというのももちろんアリでしょう。
でも、なぜかそういう資金豊富な人でスンナリうまく行く人は、周りにほとんどいません。

借入金などのリスクをしょって、死に物狂いで頑張るしかないから競争に勝ち抜けるのだと思います。
借金は怖いですが、返せなくても何とかなるモンです。
死んで解決など、誰も喜びません。
1000万負債があるなら、また1000万借り入れして勝負して、それでもダメならまた借り入れして・・・・の繰り返しをして、どっかで当たればいいんですよ。

花畑牧場の田中義剛氏は4億円まで借金が増えていましたが、生キャラメルが当たりました。
クライスラーもフォードも銀行も商社も国家でさえも返せない借金をしています。
起業家が借り入れをして、失敗したら、死んだり、アルバイト店員になって少しずつ返すのではなくて、次の事業をやるしかないのだと私は思っています。

そこまでの気持ちが無いのに軽い気持ちで起業するような人は失敗するし根性も無いからお金なんか貸してはいけません。
腹をくくって少々の不況など乗り越える強い気持ちを持った起業家に私はなりたいと思います。
もちろん、借りは少なく、何倍にもして返すくらいの気持ちは持っています。

くじけないで戦うから美しく、感動があります。
感動できる人生を歩んでいますか?
しびれるような熱い人生を歩んで行きたい
どんなときも前向きな自分でありたいと思います。

何回聞いてもしびれる名曲だと思います
カッコイイです。