最近テレビを見ることが多いのですが、たま~に、フィリピンロケやフィリピンにレポーターが行く番組などありますね。

つい最近では、ポストマンという番組があって、感動ドキュメント風に涙を誘う内容でした。


私からすると、もう聞き飽きたパターンですが、慣れていない日本人からは涙を誘うようです。

結局それに釣られて私も涙してしまいますけど・・


内容はと言うと、日本に仕事に来て、日本人と付き合って子供ができるが、すぐ離婚。自分の滞在資格が無くなりオーバーステイ、その後、強制送還になって、子供は日本の施設においてきた母の話です。


子供をつれて帰る人が多いと思いますが、この人は違いました。

その後フィリピンで再婚して、子供が生まれ、貧乏暮らしをしていたところにリポーターが登場です。


自分が捨てた息子が成長して、ママの事を恨んでいない事を聞かされると彼女も周りも涙が止まりません。

そりゃそうでしょう。 それは理解できます。

一日も息子の忘れた事はないそうです。 ・・・皆そういいます。

やさしい息子でよかったですね。 いつかまた会えますね。

というハッピーエンドですが、私や多くのフィリピン通にはわかるでしょう。


ようやく母に会いに行って、親子関係を持てば、この純粋な青年はきっと、都合よく一家の大黒柱にされて、仕送りに苦しむ生活になりそうです。

異父兄弟やそのファミリーのためにお願いされる毎日が目に浮かびます。

気の毒ですが、それが当たり前の光景なんです。


そしてTBSドラマのスマイルです。


こちらは人気アイドルの松本潤が日比混血の設定ですが、親も出てこないし、生まれも日本という設定だからフィリピン人のハーフというのは設定だけで、一切のタガログ語も何も出てきません。

唯一、主人公の彼の名前が、早川ビトという名前だけです。


劇中には、不良やヤクザが登場して、彼のことをよく「フィリピン野郎」と呼んで蔑みます。

これは、差別用語でも放送禁止ではないから、このドラマの中で何度も使われています。


でも、「朝鮮野郎とか中国野郎」 とか言うと抗議を受けるからテレビでは絶対に耳にしませんね。

大騒ぎになって報道されて、日帝とか言われて日の丸燃やすような、キ○ガイとか出てきそうですね。


でも、フィリピン野郎と言うのはいいのか? と少し考えてしまいます。

ドラマの中でも、ろくでもない連中が限定で使ってる表現なのでセーフかもしれない。


ドラマはまだ2回しか放映されていませんから、主人公がフィリピンとのハーフである意味がまだわかりません。

何の意味も持たないのかもしれませんし、メッセージが隠されているのかも解りません。

もう少し見てみようと思っています。