すでに日本人なら当然知っているイチローの最多安打記録ですが、テレビ等、メディアではその偉業を連日称えて、過去の映像なども目にします。
子供の頃からバッティングセンターに毎日のように通い、野球選手にしては大きくない身体を鍛え抜いてきました。
好きなことを見つけて、それを父親に全面協力してもらってずっと続けられるのは幸せなことです。
貧乏なら連日バッティングセンターには通えないでしょう。
期待に応えて、プロ入りしましたが、入団当初は2軍に落とされて、泣いたこともあったと聞きました。
その後は野球ファンでなくても語られるほど、別格の活躍でそれには私も大変感動しています。
記録だけではなく、私が感動するのはやはり彼の姿勢です。
もちろん知り合いでもないので、一部しか知りませんが、ストイックな姿勢は誰もが知るところです。
神経質なほど、用具にもこだわって他人には触れさせないほど徹底しているそうです。
驚いたのは、最近のインタビューで、彼はパソコンをしていないことを知りました。
多くのスポーツ選手がブログをやったり、海外にいればネットで日本のことを知るのが当然だと思っていましたが、いまだにパソコンを使っていないようでした。
目に悪いからなのか、理由はわかりませんが、野球に必要ではないからだと思います。
一流でいるために、ではなく一番でいるための努力やこだわりは、他業種の私にも見習う点がたくさんあります。
私が好きなミュージシャンの多くは、過去にドラッグをやり、身体を壊すほど酒を飲み、大変にぜいたくな暮らしをしていたと思います。
それがカッコイイ部分でもあるのですが、才能というか、たまたま思い浮かんだメロディーやある、一時期の努力によって、大スターになることもよくあります。
1曲か2曲のヒット曲で一生、大スターだったりします。
芸能人が好きな私はそれを否定はしませんが、芸能界やそれを取り巻いている業界人などが好きなわけではありません。
TVやマスコミには失望や軽蔑している事も多いです。
やっぱりイチローがすごいのは、年間200安打という、超一流選手がほとんど越えられない壁を毎年越えていくところです。
私が大好きな阪神の金本選手も全試合全イニング連続出場の世界記録を更新中です。
2人の名選手は私の好きな言葉「継続は力なり」の実践者です。
ほんとに「あっぱれ」です。
誰もが誘惑されるであろう、数億円の収入があっても彼らは堕落せず、初心を忘れず、心身を鍛え抜いています。
「天才だから」 という言葉は軽すぎて、失礼なほど、稀に見る努力家達には尊敬の賛辞を送りたいと思います。
私は食べたいものも我慢できず、若い頃は毎日遊びまわり、時には法を踏み越えることにも悪いと思っていても止められない、弱い人間です。
せめてこれからの人生は多少は努力して、他人に迷惑を掛けずにいこうと思っています。
そして店を持てたら、必死でおいしいラーメンを作ってお客さんの喜ぶ顔を見たいなあと強く思います。