私の友人というか、大先輩と先日食事した時の話です。


その方は、大阪府下の1等地に30店くらいお店をお持ちのオーナーさんです。

業種も音楽関係・スポーツ関係・リラクゼーションと幅広く成功されている超一流のセンスと嗅覚の持ち主で大変尊敬してる方なんです。


面白いことが大好きで、若い感性をお持ちなので親近感を感じます。

楽しい話が聞けるので私は遠慮できずに、この方に何度も会いに行ってはご馳走になりっぱなしなんです。


私は食べるのは大好きですが、ご馳走になりっぱなしは好きではありません。

見栄っ張りなので、おごるのは平気ですがおごられるのが苦手なんです。


それは、過去、サラリーマン時代に受けたささいな事がいまだにトラウマになってるんだと思います。


「今日は、オレのおごりだから好きなだけ食べて」 と上司に言われた当時20代半ばの私は、その言葉通りに遠慮なく食べて、「時価」 と書いてある舟盛りの刺身まで食べたのですが、後日社内で私はさんざん噂されて、「常識の無い男」としてその名を馳せました。


それ以来、おごられる時は、相手より高価なものは頼めないし、まずくても、まずいと言いにくいし非常にストレスになりました。


バブル時代に大もうけして、毎晩のように豪遊していた先輩にもさんざん高級店に連れて行ってもらいましたが、

楽しいと思えなくて、苦痛なことが結構ありました。


話がそれましたが、そんなわがままな私を軽く受け入れてくれる、その社長さんはスケールが違うし、変なプレッシャーも感じないので、会えば必ず楽しい時間になります。


本題のスーパービジネスマンとは、この方ではなくて、(もちろんこの方もスーパーマンですが)

この方のお父さんです。


実はこのお父さんは、すでに80歳なのですが、先日あるビジネスを開業しました。

資金は息子である、私の知人が出しました。


出資金額は30万円です。

ビジネスは子供向けのカードビジネスです。

詳しくは書けませんが、子供が収集しているキャラクターカードの売買です。


簡単に書きましたが、80歳の老人が30万円でビジネスをはじめて、毎月20万から多い時には30万円の利益を上げているそうです。

開業後数ヶ月経つ現在も、赤字など無く、順調な経営だと聞きました。


母親の介護をしている私には夢のような話でした。

母は73歳です。

病気のせいで、足腰は弱り、介護無しでは生きていけなくなりました。


元気でお金儲けの上手い、80歳の老人に今度会いに行きたいと思います。

1ヶ月で出資金を回収して利益を出し続けるなんて凄すぎます。


私が飲食店にこだわる理由のひとつは、現金回収率の高さと安全性にあります。


100万円の収入を得たければ200万円の売り上げで達成できるとか、そういう感じです。

事業の種類によっては、100万の給料を得るために、1億円の売り上げて、9900万の支払いをしなければならない場合もあるでしょう。

しかも回収した集金は手形かもしれません。

不渡りにならない保証など全くありません。

現金の回収にしても売掛金とか全額は回収できない可能性もあります。

相手が倒産すればそれまでです。

事業が大きくなれば、毎月の自分の給料よりも毎月の支払いのほうが遥かに多くなります。

でも普通はそうでしょう。

だから私は小さい飲食店で、売り上げの半分を自分で消費しても誰にも迷惑が掛からない商売が好きです。

掛売りしなければ食い逃げの客がいても倒産することはまずありません。

取引先が倒産しても自分は関係ありません。

すごく安全だと思います。


でもこのスーパーおじいさんには全然かないません。

未曾有の不景気と言われてる中での見事な経営手腕には頭が下がります。