フィリピンでラーメン店をやろうと考えてから、頭を悩ませる問題がありました。

それはフィリピンで多くのお店で食事をした時に感じたのですが、
メニューを見ると料理の種類が多くて悩んでしまいます。

特に日本系のお店に行くと、ラーメン、すし、てんぷら、鍋にカレーに洋食・中華・居酒屋メニューまであります。
昔のデパートの屋上のレストランやファミリーレストラン顔負けのすごい品数です。

私はそういうお店に行くと最初とても嬉しいのです。
そして、迷いに迷います。
食いしん坊なので、何品か組み合わせようとします。

結局、おなかいっぱいで、その店を後にするのですが、そういうお店にハマった事はありません。
たくさんメニューがあるのに飽きてしまいます。

前置きが長いのですが、私が好きなお店にならない事が多いのです。
人によりますが、私の場合、ラーメンはラーメン専門店で、カレーはカレー専門店で、
みたいに、大好きなお店はたいていが、専門店のメニューです。

B級グルメと言われる料理は特にその傾向が強いです。
人気ランキングとか、たくさんのグルメ本とか、ネット上でもいろんなサイトがありますが、ファミレス等が専門店に勝って上位に来るのは、まずありません。

私が作るラーメンも、熱心な常連さんに過去支えられてきたように、その味にハマってくれた方がいたからこそ、やっていけました。

顔を見ただけで、何を食べるか分かるお客さんが大勢いました。
注文取りに行かなくても大丈夫なんです。
ご注文は? なんて聞くと怒る人までいました。
「いつもの」 これだけでOKなんです。
お店もお客さんも信頼関係があるんだとうれしく思いました。

ただ、フィリピンではそうはいきません。

今回のプランも、できるだけメニュー数をしぼり、作っていくつもりです。
ラーメン以外は、数種類のご飯モノや餃子か、セットメニューくらいでしょう。
だから、今フィリピンで大人気のペッパーランチもそうですが、軸になるメニューがはっきりしていて、それ以外はメニューをたくさん増やすこともないでしょう。

でも、まだ知名度の無い私には少ないメニューでの集客には不安もあります。
かといって、何でもメニューを増やせばいいのでしょうか?
それは、NOでしょう。

フィリピンでも日本でも、たいして、おいしくもない、フードコートですが、安いし、いろいろなお店があるので集客力があります。

私はシュークリーム専門店とのコラボレーションは大きな相乗効果があると感じています。

問題は店作りです。
においや雰囲気も重要課題ですね。

ラーメンを食べに来た人は、おいしいシュークリーム店がすぐ隣にあっても別に問題ないでしょう。 
昼食後の3時のおやつに、夕食後に、おみやげにと、箱入りのシュークリームを買ってくれる人もいると思います。
シュークリーム屋さんも、単独では小さい店舗が主となり、モールなどではそれでも良いが、一番利益率の高い路面店では小さいお店だと目立ちにくいし、
席数を広く取る大きなスペースも単独だと経費が掛かります。

手前味噌ですが、ラーメン目当てに来たお客さんもシュークリームの存在を知り、試しに買って食べてみようとか、ラーメン食べてコーヒーと一緒にひとつつまんでいかれる方もいるのだろうと思います。

ラーメン専門店でのデザートは日本では珍しくありません。
短い休憩時間なのに食後にわざわざ移動して、コーヒーショップに行くより、食事の後に同じ席でカフェやデザートを食する人は多いでしょう。

フィリピン人はゆっくり食事をします。
おしゃべりも大好きです。
ひとり客より、グループが多いでしょう。

だから、くつろげるラーメン店にする必要性があります。
おいしくても立ち食いそばはフィリピンでは難しいと感じます。

今では日本の人気ラーメン店も、専門店の味を保ちながら、食事メニューは増やさずに
気合を込めたおいしいデザートを1,2品置いてあったりします。
メニューが少ないと1品1品に情熱を注ぎ込めます。

たくさんメニューがあると無理です。
電子レンジやレトルト食品などを使って、1品に掛ける時間を節約するしか方法はありません。
繁盛店といわれる店は慢心することなく常に進化していきます。
私もそうありたいと願っています。

フィリピンの有名モールから数多くの出店依頼が来ている
Happy cream puffさんはマニラ、マカティへの進出の夢があります。

その地域での出店により、今までは遠くて断り続けた出張店舗やデリバリーなどを受けることにつながって、成長する可能性は非常に高いと思います。

私はSMサウスモールからは遠くて鮮度が落ちるからと、マニラへのデリバリーを断る山岸さんの姿勢に感銘を受けました。
儲かるなら、鮮度を少しくらい落としても、わからないからいいんだ、という考えが全く無かったからです。

私たちは隣同士でお店をやろうと思っています。
ただ、そこに壁を作らないで、新しいスタイルの小さなフードコートというか、安っぽくないフードコートのようなイメージかもしれません。

フィリピンでは日本以上に、ごちゃ混ぜのハロハロ文化があります。
ご飯とコーラと、フライドチキンの組み合わせはいまだに最強のメニューです。

ラーメンの後にシュークリームまで食べると太りそうですが、いちいち車や徒歩で移動しなくても隣り合わせた店舗なら、食事もカフェも楽しめますので、無料駐車場の少ないフィリピンでは利点もあるかと思います。

今は日本人の数が減少しているフィリピンですが、私たちはフィリピン人にも受け入れられるようなお店を目指しています。当然です。

マカティで昼食を食べる時に、300ペソくらいの高級日本料理店がフィリピン人のお客さんでいっぱいの光景は当たり前に存在します。


私たちはオール手作りで、製造原価は他店よりも安くなりますから、価格も抑え目でやろうと思います。
メニュー数は少ないので仕入れのロスや廃棄処分も少なく、新鮮なものしかありません。

また、家賃や光熱費の負担も軽くなりますので、満員の盛況にならなくても経営していけるそういうお店にしたいので、開業後は、あせることなく進めたいと思っています。


私は話が長いので、最後まで読んでくださる方には本当に感謝します。
もうちょっと、うまく書ければよいのですが・・・