今回のフィリピンでの用件のひとつに土地を売却する話がありまして、フィリピンの土地にはド素人の私ですが、一肌脱ごうと思いました。

もちろん私の土地ではありませんが、困っている友人のために何かできないかと自分なりに考えただけのことです。

最初は信頼の置ける、不動産事情に詳しい現地のプロを当たって、売却の相談をしました。

答えは、驚くことに皆さん同じような見解で「売るのは難しい、そんな簡単ではない」

と言う、否定的なご意見だったのです。

「売れるわけがない!」 という方もいたと聞きました。


「何で現地も見ないで売れないとか決め付けるんだろうか?」

冷たいプロの対応に異を唱える私でしたが、私は素人だから自信を少し失いかけました。

協力するとか言ったけど何ができるだろう・・・


不安はありましたが、大勢のお客さんを見つけるのは無理でもたった一人のお客さんを見つければ解決する話なので、とにかく、現地に出かけました。

思ったよりも遠くて、とてもマニラには通勤できそうも無い、空き地が広がる別荘地に見えました。

やっぱり、プロの方々の言う通りかもしれない、売るのは難しいかも・・・

さらに不安の虫が私の周りを飛びはじめましたが、私の唯一の武器である、時には無謀だと言われる「行動力」を発揮しようと決めました。


私は失敗は成功の母だと、自分を奮い立たせ、昨夜遅くまでかかって友人に作ってもらった手製のチラシを持って、現地に行き、飛び込みで住宅地のインターフォンを押して、へたくそな英語とタガログ語で買ってくれる人を探しました。

なかなか、うまくいかないまま、あっという間に時間だけ経過しました。


これといって、興味を示してくれる人も無く、帰りかけたとき、偶然にもクラブハウスに人がいたので、お願いしたところ、その方は、偶然にも現地不動産業界の人でした。

さらに偶然にも土地を探しているご夫婦にも出会い、3者でトントン拍子に話が進むではありませんか!

こんな偶然の連続もあるんですね。


私は奇跡だとは思いません。

あきらめて、最初から行動しなかった人には訪れない事ですから。


もちろん、これから契約にすんなり進むかはわかりません。

でも、帰り道にもその方たちから連絡が来て、乗り気なので、近々、希望に近い値段で買ってくれそうな気がしています。

でも、もしその方が土地を買ってくれなくても、別の方が見つかるという強い自信を、私と友人は持つことができて、友人は帰り道の長距離ドライブも大変嬉しそうでした。


小さな可能性に賭けることばかりでは、失敗を繰り返し、苦しいと思いますが、

私はフィリピンでやろうとしていることこそ、多くの日本人から否定されたり、どうせ失敗すると言われていることなんです。

だから、無理だといわれても、あきらめずに勇気を持って行動して、結果が出ることに大きな喜びを感じました。


1%はゼロではありません。

何事にも、あきらめる前に精一杯挑戦していきたいと思いました。

難関を突破した喜びには感動が待っています。