ある日。

長男の省吾が冷蔵庫をあけて、自分でペットボトルをあけて飲んでいました。

何でもない普通の風景ですが、省吾にとっては奇跡のような風景なんです。
こんなことできるようになる日がくるなんて…
という思いです。

『すごいね。1人でできるんじゃね。
1人暮らしできるね‼』

と言うと…

『いやだ。
ぼくは、ここで、とうさんとかあさん、じいちゃんとばあちゃんと住むの‼』

と言いました。

いつの日か、じいちゃん、ばあちゃんがいなくなり、私たち親もいなくなる。

そうなったら、子どもたちはどうなる?

人の死を受け入れられるようになるかな。
兄弟二人でがんばるしかないね。

そう考えたら、せつなくなりました。

省吾の願い、叶えばいいのに…と本気で思いました。