引き続き、この会社について調べてみたら面白いことに気づいた。

 

2020年11月11日 子会社及び孫会社の異動を伴う株式取得及び資金の借入に関するお知らせ(195KB)

 

この買収案件。実に臭い。

 

企業結合の日の純資産16.5億円に対して、買収価格14.3億円

 

負ののれんが2.2億円発生しています。
通常、黒字会社のM&Aの場合、純資産に純利益数年分をDCFで計算して、その分をのれんとして乗っけて買収額を決定するはずなのに、この元オーナー(鳥山良一さん)は純資産以下で買収に応じちゃってます。

 

普通はあり得ない。では、なぜ、こんな事ができたか?

 

推測でしかないんですが、ここの元会長はどうやったら自社の株価が上がるか?を悪い意味で熟知した人だったので、負ののれんを発生させて連結営業利益を上げた方が得じゃん、って思ったんじゃないか?と思います。

 

つまり、そのために、簿外というか、ポケットマネーで鳥山さんにお金をあげてたんじゃないかな?

 

架空売上を計上して、株価を釣り上げて、株を売却して、その売却資金を原資に架空売上を消し込む事までする人なんだったらやりかねないな、と。

 

通常、負ののれんを発生させるM&Aの場合、赤字垂れ流しの問題会社の場合が多いのでこのHOTARUが問題会社である、という疑念があるけど、そういう事情なのでこのHOTARUはそこまで問題のある会社でない、という前提で考えると。

HOTARUには本社土地426M (426.6坪)、建物242M があるんです。。image

 

住吉公園前にこんなに立派な本社があるんです。このあたりの坪単価は100万円前後なので適正な簿価になっているかと思います。

 

ということは、現在の株価@16円(時価総額4.5億円)はその土地代だけで担保されているんではないか?と思うんですね。

 

増資を乱発し、万策尽きて債務超過となって上場廃止になったONKYOと「上場廃止」というだけで同じなんじゃね?って思っている個人投資家が多いようですが、質がまったく違うように思います。

 

不正会計による株主代表訴訟は現経営陣が対応してくれるとして、簿外債務がない限り、今の株価はかなりお買い得物件なんではないか?という結論に。そもそも粉飾決算をするような会社なので、決算書をどこまで信じれるのか不安は残るものの、EY新日本監査法人が残高チェックなどはキッチリしていたはずだし、そこは信じてみよう。

 

昨日20万株を打診買いしました。発行済株式が28,398千株なので900万株くらいまでならTOB基準にも引っかからず買えそうだけど、その前に5%ルール141万株も意識しとかないと。

 

こんな真っ黒な会社を大量保有報告を出してまで買うか?迷う。

 

*追記

2月28日に上場廃止になり、しばらくは売却できなくなります。この点を考慮し、買い増すのはやめます。