日経の記事((3/2)米「モノライン」大手の救済策、協議難航か) によるとモノラインの救済策が難航しているそうだ。

それはそうだろう。というか、個人的には、もし、そうなると、NYSEが下落するし、USドルも下落する局面になるだろうから、つらいが、そういう個人的な投資ポジション抜きに考えると、シクったモノライン会社や格付け会社の責任をうやむやにせずに粛々と処理すべきではないか、、、と思う。少なくとも、世論やマスコミにはそういう論調でいてほしい。


もともと、モノライン会社はビジネスモデルに問題があり、いずれ、こうなる事は誰にも分かっていたと思う。


モノライン会社による債務保証額は自己資本の約150倍もあります。つまり、取引先の1/150が破綻するだけでモノライン会社の自己資本が吹っ飛ぶ計算になるのに、、、格付けはトリプルAを付与されていて、欧米の金融機関はそのトリプルAの格付けを基準に仕組み債を組成し、プライシングをしています。


金融機関からすれば、モノラインを救済することは、すなわち、自らの利益にもつながるので、救済することは妥当というか当然なのかもしれませんが、モノラインを救済するということは元々誤りだったビジネスモデルと格付け会社の格付けが間違っていた事を是正せずに、それが正しかったいものとして誰も責任を取らないことになります。


もし、この問題がこのまま闇に葬られ、目先の解決策を選択されるならば、日本が不良債権問題を合理的な責任追及なしになんとなく公的資金処理をしたためにその不良債権処理に時間がかかってしまったのと同様に、アメリカの不良債権処理にもV字回復は望めないなぁ。。。と思う、、、今日この頃です。