小山の停留所に降り立ち戸定が丘に登る

戸定が丘を下り乗合バスにて市川の停車場に赴く

道中 常磐線と回送線を渡る三叉の跨線橋あり

橋上より小山の字名の元と思しき浅間神社の緑塊

 

跨線橋の未だ築かれざりし頃 

踏切の未だ鉄路を横切りて在りし頃

戸定が丘の書生 小山の大カーヴに列車の減速するを見計り

列車がデツキを飛び降りて園藝學校に捷路を採れり

 

鉄路に踏切の設けられしは古よりそこに道の在りしゆゑなり

その道に銚子の鮮魚の絶えず泳ぐが如くに行き交ひける

古の鮮魚の道は戸定が丘を過ぎて下り松戸の河岸へと至りけり

戸定が丘に開かれし園藝學校

鮮魚の道をドライブウエイに転じ栴檀を植へて修めたり

 

踏切に姿を変へ跨線橋に姿を変へし鮮魚の道

鉄路と雖も生道を壊するに能はず 人道を遮るに能はず

丘を越え鉄路を跨ぐ魚の 独り我のみぞ夢を見る