2018のロスターを振り返る:オフェンス編 | GO!PACK!GO!

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NFLのグリーンベイパッカーズを応援するブログです

コーチ人事はまだまだ続いていますが、この辺で2018年の振り返りをします。合わせて補強の必要性なども書きますね。
オフェンスのスキルポジションはスタッツも書きますが、それ以外は文章だけで。

評価はユニット単位でS~Dで付けてます。

 

QB:評価B

スターター:アーロン・ロジャース

パス成功率:62.3 パス獲得ヤード:4442 TD:25 INT:2 Y/A:7.4 レーティング:97.6


WEEK1で膝を負傷したものの全ゲームに出場。獲得ヤードは自身最高でしたが、TD数が少ないためレーティングはあまり伸びませんでした。

前半戦は膝の負傷で動きが制限されましたが、後半戦はポケットワーク、スクランブルの判断は安定して良かったです。インターセプト2回も数字ほどのありがたみは無かったが特筆すべき数字であることは間違いないですね。
しかし、パス精度とターゲットの判断はロジャースレベルとしては悪かったと言わざるを得ないです。チームとして3rdダウンの成功率の悪さがオフェンスの足を引っ張りましたが、その要因の1つがチェックダウンに投げないロジャースの判断の悪さ。なぜ投げないのかはインタビューなどを聞いてもはっきりわかりませんが、新コーチ陣とともにその点を改善してほしいところです。

パス精度については専門家ではないのでわかりませんが、メカニクスに問題があるかもしれません。ロジャースは体を開き気味に少し後傾で投げますが、その癖が強くなりすぎてるように見えます。このあたりもQBコーチとして経験が長いラフルアHCやハケットOCと修正していってほしいですね。

 

ロジャースがリーグ1のQBとして君臨できればパッカーズの復活は間違いないので、来シーズンはそこにかかっています。オフは体を万全にして最高のロジャースが帰ってくることを期待しています。

 

控え:デショーン・カイザー

パス成功率:47.6 パス獲得ヤード:187 TD:0 INT:2 Y/A:4.8 レーティング:40.5

 

ロジャースが負傷した初戦と16戦に出場。惨憺たる成績とはこういうことを言うんでしょうね。何が悪いって基本的に全部悪い。特に悪いのはポケットワークと判断力。インターセプト2つは投げなくていいのに投げたもので同情の余地なし。肩の強さや足の速さなど身体能力はそこそこですが、特筆すべきものでもないです。
昨年CLEで1年スターターとして経験を積み、今シーズンはパッカーズで1年練習してこの内容ですから今後も期待できないでしょう。ラフルアHCがカレッジ時代にフレッシュマンで指導していた繋がりはありますが、彼がバックアップのままだったら驚くレベルです。個人的にはもう見限っています。

 

控え:ティム・ボイル

出場なし

出場していないので詳細な評価はできませんが、プレシーズンの内容はそこまで有望とは思えませんでした。キャンプ、プレシーズンで成長を見せればロスターに残る可能性もありますが、個人的にはプラクティススクワッドで残せば十分だと思います。よそに取られても特に惜しい選手とは思えません。

 

補強の必要性
控えの補強は必要。できればロジャースを支えるベテランのバックアップを補強したいですね。昔のハッセルベックやフリンのように控えでこそ輝く選手が理想です。将来のスターターは今は必要ありません。ドラフトよりもお安い選手をFAで。

 

 

RB:評価B

スターター:アーロン・ジョーンズ

ラッシング獲得ヤード:728 Y/A:5.5 パッシング獲得ヤード:206 Y/R:7.9

 

スターターは起用法だとウィリアムズとどちらか微妙ですが、実力的にはジョーンズ。出場停止及び怪我で12ゲームの出場でしたが、限られたスナップ数でこの数字は立派。特にラン平均5.5ヤードはかなりいい数字です。ホールを見極める感覚、スピード、カットの鋭さとラン自体は文句のつけようが無いです。怪我さえ無ければ大エースになれる選手ですので、とにかく怪我をしないことが第一。あとはパスターゲットとしてのスキルを伸ばすこととパスプロですね。パスプロはそんなに悪くないと思いますが、ロジャースの指示を間違えることもありコーチ陣の印象が悪くなりました。その2つが良くなれば楽にプロボウラーになる選手です。

 

控え:ジャマール・ウィリアムズ

ラッシング獲得ヤード:464 Y/A:3.8 パッシング獲得ヤード:210 Y/R:7.8

 

ランの爆発力ではジョーンズには全く及びませんが、昨シーズンに比べてショートヤードを堅実に取ってくれるようになりました。シーズン前半はホールが無くてもむやみやたらに突っ込んでましたが、後半はカットする判断もかなり良くなりましたね。パスプロへの信頼は厚いので堅実な控えとして来シーズンも頑張ってほしいです。

 

控え:カプリ・ビブス

特筆すべきスタッツ無し

 

シーズン後半にWASから解雇されたところをクレーム。後半2ゲームに出場しました。前述2人よりもパスが取れるタイプなので、プレシーズンで内容が良ければロスターに残る可能性もあります。

 

補強の必要性

アーロン・ジョーンズとジャマール・ウィリアムズがいますが、できればパスオフェンスで活躍できるRBが欲しいところです。FAあるいはドラフト下位でそういう選手を探したいところ。個人的にはジャマール・ウィリアムズをそこまで評価していないので、ランパス両方で活躍できるRBがドラフト3巡くらいに落ちてくればBPAで取ってもいいと思っています。

 

 

FB:評価無し(出場数が少なすぎるため)

ダン・ヴィターリ

シーズン中盤にロスター入り。パスも取れるタイプのFBだがパスキャッチは1回で良さを見せる機会無し。ランブロックはそこまで良くは見えませんでした。来シーズンのロスター入りはプレシーズン次第。

 

補強の必要性

ラフルアHC、ハケットOCともにFBを活用するオフェンスをするので何らかの補強の必要あり。できればランブロックの上手いベテランがほしいですね。クーンみたいな選手が理想。

 

 

WR:評価C

スターター1:ダヴァンテ・アダムズ

レシーヴ数:111 獲得ヤード:1386 Y/R:12.5 TD:13

 

押しも押されぬ大エースになりました。どんなCB相手でもフリーなれるルートランは素晴らしい。昨シーズンまでは相手を引き離せる感じではありませんでしたが、今シーズンは完全にフリーになるケースが多く見られるようになりました。ダブルムーヴやチェンジオブペースの切れが増してますね。来シーズンの心配も怪我だけでしょう。

 

スターター2:ランドール・コブ

レシーヴ数:38 獲得ヤード:383 Y/R:10.1 TD:2

 

怪我で9ゲームの出場にとどまりました。いい内容のゲームもありましたが、怪我がちでパフォーマンスが完全に落ちてます。健康ならまだまだできると思いますがサラリーには見合いませんね。FAになりますが、相当安い金額にならないと再契約は無いと思います。

 

スターター3:マークェズ・ヴァルデス=スキャントリング

レシーヴ数:38 獲得ヤード:581 Y/R:15.3 TD:2

 

ドラフト5巡ルーキーとしては素晴らしい成績。ディープに走るスピードだけではなくカムバックやWRスクリーンの動きも良い。ルートランに難はあるもののシーズン後半にはスラントでのキャッチも増えるなど伸びしろは十分。高さも活かせるようになれば来シーズンには堅実なスターターになれるはずです。

 

控え:エクアニメアス・セントブラウン

レシーヴ数:21 獲得ヤード:328 Y/R:15.6 TD:0

 

シーズン序盤はヴァルデス=スキャントリングの後塵を配していたが、終盤にはセントブラウンのほうが序列が上になりました。とにかくルートランがスムーズで美しい。ミドルレンジでフリーになる回数はかなり多いですね。あとはたまにあるルートのミスを無くすこととロジャースとの息を合わせること。それさえできれば来シーズンにはNO.2レシーバーになれる素材だと評価してます。

 

控え:ジェイク・クメロウ、ジェイモン・ムーア、ジェロニモ・アリソン

人数が多いので残りの控えはまとめましたが、それぞれ来シーズンはロスター線上になりそう。

クメロウはシーズン後半ロスター入りして控えとしてそこそこの活躍。ルートランの上手さは素晴らしいが身体能力的にはルーキ陣には及ばないのと既に27歳という年齢的な伸びしろの限界は懸念されます。

4巡ルーキーのムーアは意味のある出場はほぼ無くスペシャルチーマーとして1年を過ごしました。個人的にはドラフト前からヴァルデス=スキャントリングやセントブラウンほどの素質は感じていなかったので予想通りの状況。プレシーズンで相当頑張らないとロスターに残るのは厳しそうです。

アリソンはシーズン当初はスターターも怪我でシーズンエンド。出ればそれなりに活躍しますが、スピードが無いのとドロップが多いのが懸念。彼も控えならというタイプですがクメロウあたりとのロスター争いになりそうです。

 

補強の必要性

地元記者などはNO.2レシーバー候補をドラフトあるいはFAで獲得したいという人が多いですね。人数的には揃っているのと2人のルーキーが将来有望なので確実に必要かは難しいですが、できれば昔のコブの役割を担う選手は欲しいです。タイリーク・ヒルやエデルマンみたいな選手がいれば理想的ですけど。その場合はドラフト3巡までに指名しないと厳しいでしょうね。控えレベルは不要なので一点豪華主義で。

 

TE:評価D

スターター:ジミー・グレアム

レシーヴ数:55 獲得ヤード:636 Y/R:11.6 TD:2

 

エリートTEとしてFAで入団したグレアムですが、そこまでの成績は残せませんでした。スタッツでいうとTDが少なすぎる。レッドゾーンでの活躍を期待してたが高さを活かして競りあってのキャッチはほぼ期待できませんでしたね。もともとそういうタイプでは無いですがもう少しはできると思ってました。

ミスマッチを活かしてダウンフィールドで活躍するというプレイはそこそこできてましたが、体力的な限界が来てるような気もします。そして、予想されたことですがランブロックが下手すぎる。これももうちょいできると思ってました・・・
スロットからダウンフィールドでそこそこ活躍するTEというだけならコスパが悪すぎますね。これ以上良くなることは無いと思うので、限定的な活躍で我慢してロールプレイヤーとして使うか、デッドマネーを受け入れてカットするかの判断がフロントに突きつけられています。

 

控え:マーセデス・ルイス、ランス・ケンドリクス、ロバート・トニャン

ルイスはほぼランブロック専門としての起用。もう少しパスオフェンスでも活躍できると思いますけどね。使い方が下手だったと思います。
ケンドリクスはパスオフェンスやHバックとしてそれなりに活躍しました。ドロップは気になりますが使い勝手の良いタイプで3番手くらいならいい選手です。それ以上のレベルにはなりませんけどね。

トニャンはプレシーズンで活躍しましたがシーズンではあまり使われず。プレイオフの望みがなくなってからはもう少し使ってほしかったですね。伸びそうな選手ですが、来シーズンは新たな選手との競争になるでしょう。

 

補強の必要性

グレアムの処遇次第ですが、どちらにしろ若手のTEは必要なのでドラフト上位指名必須。今年のドラフトのTEはかなりいいので3巡までに1人指名すると思います。2つ目の1巡を使うのももちろんありです。
ルイスとケンドリクスを残すかは他のFA選手との状況次第。ベテランミニマムくらいなら残す価値はあると思います。
グレアムは残したいかな。FAにもそんなにいい選手はいないし、限定的でも使える選手ではありますから。上述したようにコスパは悪いですけどね。

 

 

OL:評価B

スターターLT:デヴィッド・バクティアリ

押しも押されぬリーグを代表するレフトタックル。怪我がちなのだけが心配ですね。バクティアリがいればレフトサイドはかなり安心です。まだ2年契約が残ってますが、いまのうちに長期契約しちゃうのもありですね。

 

スターターLG:レーン・テイラー

今シーズンはここ2年のパフォーマンスが発揮できませんでした。ランブロックは悪くなかったと思いますが、パスプロが悪かったですね。悪かった要因はわかりませんが、この内容だとコーチ陣も変わったのでスターターの座も安心とは言えないでしょう。

 

スターターC:コーリー・リンズリー

今までも安定していたリンズリーですが、今シーズンはパフォーマンスがワンランクアップ。ランブロックもパスプロも一流レベルになりました。特にランブロックはRB陣活躍の助けになりましたね。来シーズンはチームが浮上すればプロボウルに選ばれると思います。

 

スターターRG:バイロン・ベル、ジャスティン・マクレイ

RGはシーズン最後までOLの穴になりました。ベルは怪我で欠場するまでなんで使い続けたのさっぱりわかりません。伸びしろの無いベテランのパフォーマンスが悪いのに使うのは旧コーチ体制の悪かったところです。変わって出たマクレイも良くなかった。彼は器用ですが、一流DLを相手にパスプロするのは無理ですね。来シーズンはロスターにいない可能性が高そうです。

 

スターターRT:ブライアン・ブラガ

今シーズンのブラガは出場すれば素晴らしい内容だったと思います。とにかく怪我だけ。でもその怪我が多いんですよね。印象ほどは欠場してないですけど、いつも何かしら欠場になりそうな怪我を抱えています。来シーズンはとにかく元気でいてほしい。それだけです。

 

控え:ジェイソン・スプリッグス、ルーカス・パトリック、アレックス・ライト、アダム・パンキー

スプリッグスはブラガの欠場時に出場。批判も多いですが彼なりに成長してきていると思います。スターターレベルじゃないですが控えならそれなりのレベルじゃないでしょうか。来シーズンは4年目。できればスターターに近いレベルまでレベルアップしてほしいところですが、さすがにそれは高望みでしょうね。

パトリックはセンターの控えですが、ガード陣の負傷時にはスターターとして出場。マクレイよりはいいパフォーマンスだったと思います。低いレベルの争いですけど。来シーズンはセンターの控え+ガードとしてもレベルアップが望まれます。

残りはほぼ出場していないので割愛。

 

補強の必要性

とにかくガード陣、特にRGを何とかしなくてはいけません。ドラフト上位をOGに使いたくありませんが、将来OTに転向可能な選手ならありでしょうか。もちろん、ベテランの補強も見据える必要があります。一昨年のエヴァンスのようにOGならそれなりの選手がFAで獲得できる可能性も高いですしね。
ブラガの後釜も考えなくてはいけません。上述したようにOGができるOTを指名できればいいですけど、今年はOTのドラフト候補がいまひとつなので悩みどころです。

 

 

 

 

とりあえずオフェンスの評価は終了。どのポジションも個人としてそこまで悪くないけどユニットとしての評価は平均か少し下という感じです。
あらためてロスターを見てみると、ロジャース、アダムズ、アーロン・ジョーンズ、バクティアリがいるのにこのオフェンスのパフォーマンスはコーチの責任がかなりの部分を占めると感じましたね。コーチ次第ではいくらでも良くなると思うので、来シーズンはバラ色です😊

 

次はディフェンス編ですが、オフェンス編だけでかなり疲れました・・・

 

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