200m先の熱 クッキー1月号の感想つづきです!
アメブロは貼れる画像の枚数制限があるから、今回は2回にわけたんですよね。その2回目。
PART1の感想はこちら
扉絵でも、コミックスカバーでも、雑誌の表紙でも、ずっと3人だったのに
今回初めて二人です。しかも別れようとしている二人っていうね・・・
きっかの表情が浮かない感じなのもなんかドラマチックですね。雑誌の表紙って笑ってるのばっかりだから、こういう感じのもいいなあ、なんて。
少年漫画だったら表紙で睨んでたり怒ってたりするのもあるのに、女性向けだとバリエーションが少なくてみんな笑っとけみたいな感じだから、クッキーって結構殻破ってくるなーと思ったり。
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歌詞と重なる紬の心
プロポーズをするひららさん。
必死な表情、もうどこか半分くらいは「断られる」ということを予想しているみたいな。
お願いだから受け入れて、という感じに見えます。
案の定、断る紬。
「どうして?」ときくひららさんにこたえます。
テープ聞いたよ
ひららさんの想いがちゃんと伝わった
最後の合唱曲
あの歌詞はぜんぶ ひららさんの理想の愛だよね
私も同じ
あんな愛を伝えられたら全力で返したい
でも私たちはそこにたどりつけてないから
「二人で愛を続ける努力をしよう」
そう言われてる気がした
私はその努力ができないの
ここでテープの合唱曲の歌詞をもう一度・・・
「その熱は消さない」
愛とは嵐の夜に 言葉を探さずただそばにいること
答えを急がず あなたの叫びにただ耳を澄ますこと
あなたの怒りも あなたの悲しみも
恐れずみつめること
心を痛め 疲れ果てた空腹のあなたの前に
あたたかな膳をおくこと
愛とは魂をわけること
わたしの時間 わたしの力 わたしの熱をそっと
あなたの温度に溶け合わせること
冷えた体を包むように
愛とは はげしい熱でなく
心に根を張るしずかなぬくもり
やわらかく満ちてゆく
愛とは 力無き手を取り
埋もれた光を輝かせること
この世界にあなたが必要だとおしえること
あなたの息づかいが わたしの温度を変えていると
あなたの存在が誰かを温めていると
知らせること
愛とは ときに姿を隠し
あなたのまなざしが 探し当てるのを待つもの
それはやがて寄り添い合う日常となり
長い夜さえおだやかに越えてゆく
愛とは 絶えぬ熱
その熱を抱きしめ 宿し続ける意思のこと
その熱は消えない
あなたが
わたしが
その熱は消さない
その熱は消えない
その熱は消さない
とってもいい歌詞ですよね。これを合唱曲できいたらじ〜〜んときそう。
平良さんのことを最初は考えながら聞いてるきっかなんだけど、この歌詞にのせて、過去に真霜くんが自分を支えていてくれたことをどんどん思い出すんです。
ひららさんがくれたテープで、忘れていた真霜くんの優しさを思い出す。
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紬と平良さんは似ている
でも私たちはそこにたどりつけてないから
「二人で愛を続ける努力をしよう」
そう言われてる気がした
と紬が言ってるように、平良さんと紬は、真霜くんがしてくれたことをお互いにできていないし与えられていない。
二人とも「自分がしたいこと」が先に来るタイプで、縁の下で誰かを支えるよりは、自分が成長して相手を引っ張るタイプ。
いわゆるアーティストであり経営者タイプなんですよね。二人は似ている。
そして紬は今回の話で、平良さんがご飯を作ってくれたことにいたく感動していました。
ドロドロのお粥みたいな失敗ごはんに「めちゃくちゃがんばってくれたじゃん・・・」と泣きそうなほどに。
紬はご飯を作るのが好きではないし得意じゃない。
つまり、食事を作ってくれるということに、すんごく愛を感じるタイプなんですよね。これも平良さんと一緒。
平良さんも手料理にすっごい喜んでたからね。(誕生日の紬のオムライス)
二人とも胃袋をつかまされるタイプですね。
歌詞の中の
心を痛め 疲れ果てた空腹のあなたの前に
あたたかな膳をおくこと
ってところでもモロに真霜くんを思い出していましたから。
生姜焼きも無理で、蕎麦も無理、工夫してかわいいおにぎりとタコさんウインナーにしてくれた、この真霜くんの愛に紬はほだされていたんです。
歌詞の中にはこのような節もあります。
愛とは 絶えぬ熱
その熱を抱きしめ 宿し続ける意思のこと
つまり、宿し続ける意思がなければ、熱は(愛は)消えてしまう、と平良さんは歌に作ってる。
「わかってるよ、永遠なんてないもん」という紬も同じ考えです。
だからこそ、お互いに愛を消さない努力をしなければならない。
あなたが
わたしが
その熱は消さない
あなたと私が、お互いに熱が絶えないよう、日常のささやかな中で努力していく、それが愛だということなんです。
優しくしあう。話し合う。感謝しあう。
真霜くんと分かち合えたように、同じ鍋からご飯を食べ、
ささやかな甘いチョコレートでほっこりし、幸せを感じることを積み重ねて、時間をかけて愛になっていく。
紬は今、まだ真霜くんへの気持ちが恋愛なのかどうかわかっていない。
けど、理想とする高次元の優しさを与えられたとわかった今、他の何よりも真霜くんの力になることを最優先にしたいんですね。
それが恋愛の気持ちかどうかは関係なく。
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平良さんの心の闇
しかし、平良さんは「他に心を移された」「裏切られた」という気持ちが先行し、激昂してしまいます。
紬の表情と涙を見て冷静さを取り戻すひららさん。
鍵を返し、部屋をでようとする紬に伝えます。
「その熱は消さない」の歌詞には3番があると。テープに入っていたのは合唱曲の課題曲用に短くしてあるものだと。
そして3番の歌詞は
「別れないから。」
強い言葉で決意を伝える平良さん。
正直、平良さんはまたこの痛みを音楽にすればいい、とちょっぴり思っていた私。ぐっさりきましたね〜〜〜
そうだよね、なんにも残らないよね。
ごめん、平良さん・・・・
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今後の予想
今回読んで、平良さんはもしかしたら真霜くんより心が弱いかもしれない。そう思いました。
だとしたら、紬は最終的には平良さんと一緒に「いてあげる」ことを選ぶかもしれない。
だから平良さんの可能性が完全に消えたわけじゃないな、と思ったんですよね。
でもこれは私としては10%くらいの確立じゃないかなーと思ってる。
ひららさんが心を正常にし、紬と別れて新しい関係を築くには
やはり一山なにか超えるものがあるんじゃないかと。
そして紬は平良さんに対し、情やときめきがまだまだ残っている感じもする。逆に真霜とは「安心感」「自然体」があるのであって、ときめきではない。
とはいえ、平良さんと紬は似ているタイプ。アーティストで職人で経営者。自分があがって、相手を引っ張りたいタイプ。
喧嘩を乗り越えてまた恋人に戻ったとしても、結婚生活の中でうまくいかなくなるのが予想できる。
どちらかが何かを諦めない限り、無理です。
紬の場合は、平良さんに経済的に依存することを受け入れ、鎖をつけられることを覚悟しなければならない。きっと遠慮も出るし、住む場所など平良さんを優先するのが当たり前になるし、行動の制限もでてくるでしょう。現代において、経済的に依存するということはそういうことなんです。
ここからのストーリーは2パターン考えられます。
1 平良さんと復縁
平良さんの心の問題を解決し、二人の新たな関係を築く。真霜と紬はビジネスパートナーになる。ただこれだと、真霜くんへの恩が返せない(起業しても真霜と働くことは避けるでしょう)。仕事を通してでも繋がっていたいという真霜の願いも叶わないままです。
2 真霜くんと復縁
平良さんの心の問題を解決するのは同じ。しかし平良さんとは疎遠になるか、友達になるか、良きアドバイザーとなるかもしれない。
そして真霜くんと愛を育み始める。今はまだ無い「ときめき」「きゅん」が、安心感や自然体の上に生まれてきて、新しい見方をするようになり、恋人になる。真霜くんは災害から頼もしく、そして「素直」に変わってきているから、紬と恋人になるにしても高校生の時のような関係性にはならないよね。紬が何より異性に求めるものは「可愛さ」「素直さ」だからドンピシャです。
こう考えると2じゃないのかなあ。そう思いません?
愛とは
時間を超えて同じ人に二度抱くもの
これは真霜くんと平良さん、どちらにも当てはまります。
けれど間違いなく言えるのは、これまでの「好き」とは違う形になりそうだ、ということ。
つまり、どちらと結ばれるにせよ、もう一度恋をするんですね。二度目がこれから始まる。
14巻の真霜との雰囲気はとっても良かったし、相手を幸せにできる自信がもてる、それだけでもう選んでる気がするけどなあ。
続きがすっごい楽しみ!ほんと読ませてくる作品です。
人は恋愛以外にもいろんな体験をして、変わっていく。
好きになって結婚してゴールじゃ無いんですよね。
結婚、相手に尽くすこと、自分の夢の実現、生活力。いろいろ現代での人が抱える悩みを、等身大でのりこえていく3人。
でも、これから別の生き方が始まる紬や真霜と違って、すでに社会的な成功の立場を築いている39歳の平良さんとの年齢の差も、浮き彫りになっていく。
どこに住むか。
子供はほしいのか。
そもそも結婚したいのか。
一つ言えることは、「自分の気持ちは伝えなきゃ始まらない」ということ。それができる人が幸せになっていくということ。我慢は美徳ではないんですね。
すごく重厚なストーリーにどんどん魅了されていく。
まじでおもしろいです!
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