200m先の熱、15巻が発売されました!
これについてはまた後日まとめ感想をアップするとして、その続きが読めるクッキー1月号
これがすごかった!
もう、衝撃的っていうか、読んでいて心がぎゅーってなって、震えてしまった。
これは人と人の真剣勝負、自分の人生を選び、進むための。
昨今、婚活をしている人にはかなり刺さるものがあるんじゃないかな。
私が今婚活をしてる立場だったら、この漫画は泣けるし、励まされるし、逆にぐさぐさくるものもある。
雑誌の表紙はなんと二人。今までずっと3人だったんですよ。コミックスも雑誌の表紙も扉絵のカラーも。
すべてが3人での1枚だったのに、今回はじめて二人、しかも雑誌の表紙で、です。

うかない表情のきっかと、頭を抱えて大事そうにみつめる平良さん。この表紙で本文が別れの話っていうのもこれまた皮肉です。
15巻の内容も、平良さんがくれたテープが、きっかの真霜への気持ちに気づかせるっていう皮肉だったんだけど
今回の39話を読んで「桃森先生、さすが一筋縄じゃいかない!」ってうなったよね。
まあ順番に語っていこう。
今回は超!超!ネタバレありの画面張りで語っていくから、ネタバレしないでくれって人はここでやめてください。
まじで。
そして、アメブロは1回の記事に画像を貼れる枚数の制限があるんで、今回だけでは画面を貼り尽くせません。
そこで今回は39話の感想PART1とし、続きのPART2とあわせて2本立てでいこうと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
テープをきいて、いかに真霜が自分に尽くしてくれていたかを思い出すきっか。
自分が一番辛い時にそばにいて助けてくれた。そんな彼を今は一番に考えたい。
そう思ったきっかは平良との別れを決断します。
ただ、この真霜への気持ちが恋愛かどうかはわからない。もしかしたら情とか恩返しの気持ちかもしれない。
自分はすっかり元気になってから時間がたっているのに、真霜からなんのアクションもないということは
彼だってもう恋愛で動いたわけじゃない、と考えるのが妥当。
だとしても。これが恋愛じゃなくても、真霜への気持ちが愛じゃなくても、誰を一番にするかという点において平良を選べないとわかった。これだけでもうきっかは付き合うことができないと考えるわけです。
なるほどね〜〜。たしかにあのテープを聞いて
私は真霜くんが好きだったんだ!と安直に結論を出すきっかじゃないわな。
そもそも彼女は、恋愛よりも仕事が大事なタイプ。
今回の冒頭、真霜との回想でもその部分は入ってきます。
そして、きっかはおそらく過去の職場で酷いパワハラを受けていたんじゃないかな。
私なら平良さんとはまだつきあったままで、真霜くんの被災片付けの手助けを続けるな。つまり平良さんはキープする。
それをしない潔さがきっかの良さでもあるけど、不器用さでもある。
そんなきっかを二人の部屋(58階)へ呼び寄せる平良さん。
高層階から復旧がはじまるタワマン、格差が現れています。でも現実問題、上の階から復旧しないとどうにも生活できないもんね。ただ、上の階の人はホテルや別荘に行ってしまって、いないという話も出てました。
それでも上の階から復旧させるんだね。
きっかを呼び寄せたひららさんは、なんとご飯を作ってもってきていた!(失敗ごはんだけど)
そんな平良さんにキュンとしたり、感動したりのきっか。やっぱり嫌いになって別れるわけじゃない。むしろ「キュン」「ときめき」はまだ平良さんに対しての方があるんじゃないの?
朝ごはんのあと、平良さんは面白い提案をします。今から一緒に部屋を掃除していこう、と。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふたりで掃除をしながら、平良さんは家庭に入った場合の話をしていく。つまり、二人の未来だ。
なんだか一緒に掃除をしている二人の姿は、結婚したあとも分業で家事をして仲良くやっている円満な姿を彷彿とさせ
案外うまくいったりして、と思わせる。

しかし。
「紬さんの気をひきたくて特別にがんばることはできても、日常のルーティーンとしてはやれない」
言い切る平良さん。結婚しても僕は家事育児をしない。いいパパにもなれない。仕事をしていて時間を忘れる僕ができるわけないと。でも、



真摯ですよね。
できないと思うことを、できるって言って無責任な約束もしたくない。
そう言い切る平良さんは真剣にきっかに本心を打ち明けています。
平良さんほどの経済力があるなら家事なんかしなくてもいいと思う。今までだって外注だったしね。
ただ、育児もしないとなると、夜泣きの時も帰ってこない夫になるということで、もし子供を持つとしたらそこは不安だなと思いました。まあベビーシッターをいくらでも雇ってくれそうだけど・・・
きっかがもし育児をするなら、責任感がつよいから自分で育てようとすると思うのね。だからこそ、彼女は出産に躊躇しているし「子供をほしいと思ったことがない」と言ってたんだと思う。
子供を産んでしまったら仕事から離れなければならないと。人任せにはできないとどこかで思っているんでしょう。
親もしんでしまって一人なのだから、これは不安要素ではあるよね。



きっかのことも深掘りしていく平良さん。ここまでわかった上で、彼は言います。
「僕に依存して」
と。

ダメなところも包むからますます甘えてしまう
何もかも許されて 愛されてる気分になる
そのくせすごくドライだ
男として頼られてる感じがしない
好きなのはいつも僕ばっかりだ
だから、依存してほしい、経済的に。
平良さんの本心。必要とされたい。そして、僕なしじゃ生きられなくなってほしい。
心では縛れないから、経済的にそうしたい。
まさにエゴです。
彼は13巻で言ってました。「結婚は権力だ」と。まさに権力を行使しようとしているのです。
だけど、きっかは否定する。
今はそうでも 気持ちが変わったら?
そしたら私 突然ひとりになるんだよ
こわくて寄っかかるなんてできない
これはきっかの弱さ。
突然、両親を失い、天涯孤独となったきっか。兄弟はおらず一人っ子。まさに自分でなんとかするしかない立場に急に立たされた。
だからこそ、自分の身をなにかに預けることの恐怖心があるんですね。
でも平良さんは言います。

パートナーには永遠に感謝できる
好きにさせてくれてありがとう
僕といてくれてありがとう
って
死ぬまで言えるよ
硬い決意、平良さんの誠実さ。
なるほどなあ〜、親が離婚し、捨てられて不幸になっている母親を知っているから同じことは絶対にしない。
平良さんと結婚する女性は幸せに、裕福に、浮気されずに生きていけるでしょう。(ただし育児はワンオペかもだが)
平良さんは「家庭的で家で待っててくれて依存してくれる子」を選べば幸せになるはずなんです。
だけど、元からそういう子とはうまくいかない。元から弱い子には惹かれないんです。
最初からゴリゴリに自分をアテにして、頼ってくる子には惹かれない。
きっかみたいな自立した子に惹かれ、自分の手元に置きたくなる。これって男性のものすごいエゴイズムですよね。ある意味すごくリアル。
このあと、直球で結婚を申し込む平良さん、でもすごく不安そうで、必死な表情。
わかっているんだ、断られるかもしれないってことが。
ただ、この時点ではまだ9割くらいは、きっかの思い描く将来と自分の理想が噛み合わないからっていう理由だと思ってる。
でも、きっかは伝えます。
結婚できないことを。
そして、その理由を。
ここからがもう、ほんとに平良さんの心の叫びが吐露されるシーンなんだけど、アメブロに貼れる画像の限界にきてしまいましたので、続きはPART2でやりましょう。
本心と本心のぶつかりあう作品。
関わる人、被災、状況、いろんなことで変わっていく心。
人は変わるからこそ、成長できる。変わらない人間なんて嘘。
だけど根本の、自分の中にある大きな1本はどうしても変えられないものなんだということも、この作品から伝わってきます。
私、前回の37、38話で「桃森先生はどSだな〜」なんて呑気な感想を描きましたが
この39話を読んで、先生はもっと真剣に人のエグさを描いてきた、と感じました。脱帽です。
平良さんとはこれでお別れして、真霜くんと新しい恋に向かっていく展開になるのかも、と思ってましたが
真霜くん以上に平良さんの方がいまは危うい。
8巻だったかな、きっかのモノローグで
「私はまだ気づいていなかった
ひららさんはの根本はヘタレじゃないこと
想像以上に
男の人は闘争心があるんだってこと
そしてこの同棲が
想像もしない形で中断してしまうんだってことを」
そう、平良さんはヘタレじゃない、かなりオスなんです。
だけどそんな彼が今、ものすごく危うい心になっている。
このままお別れしてさよなら、だけで終わるわけがない。平良さんの心の救済を描くはず。
そして、ちょっと、ちょっとだけなんだけど
平良さんと最終的に結ばれる可能性もあるんじゃ?と思い始めてきた。その理由も含めてPART2で語っていきたいと思います。
つづく!
■お知らせ
●ファンサイト●
「桃森ミヨシ&鉄骨サロ先生ファンサイト」はこちら
漫画家の桃森ミヨシ先生、鉄骨サロ先生の非公式ファンサイトです。最新の雑誌掲載情報、実写化情報、先生のインタビュー記事、動画、過去作品アーカイブ、感想ページなどできうる限りの情報をのせています。
↓↓↓過去のサイン会と試写会の記事↓↓↓