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言えなかったほんとうのこと

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「あの人」の名前を目にする機会があった。


涙腺が緩んだ。




何気なくつけていたテレビから流れてきたこの曲。

気がつけば歌詞に引き込まれ勝手に涙がこぼれていた。


「かわりあえずに傷つけた 幼すぎたあの日々も」

「確かな愛に包まれていたことを知りました」


「何も言わずに微笑んだ やさしかった あの笑顔」


「ありがとう・・ありがとう・・伝えきれない想いよ どうか 届いてほしい」



今、「あの人」に逢いたいのかと言われたら良く分からない。

ただどうしているのか・・元気でいることを知りたい。



また思い知らされた。

わたしは過去を生きている。

いつまでも立ち止まっている。

心はあの頃に置いてきてしまっている。



忘れたい?

忘れたくない?


忘れたくないんだと思う。



気持ちがなんとなく落ち着いているから。



時間が経てばきっと些細なことに思える。

人に話してみたとしたらきっとばかばかしいと思える。

もう、昨日のことなんて無かったことにできる、と思える。


でも・・・それじゃあ昨日のわたしがかわいそう。

爆発しそうになった感情を吐き出すのを我慢してその場から走り去った、

涙を堪えて駅まで歩き、食事もせずに帰った昨日のわたしが。


「あいつ」は電話をしてきたけど、追いかけてこないことはわかっていた。

なりふり構わず追いかけてきたり、大声で呼び止めたり・・・人前でそんなことはしない。そういう人だから。

もし相手が「あいつ」じゃなかったら電話にだって出なかった。

開口一番「ごめんね今日は帰る」、なんて言わなかった。

そうしておかないと後が面倒だと思ってしまったから。


わたし、がんばってしまっている。がまんしてしまっている。


わたしは「あいつ」のどこが好きなのか、もうずいぶん前からわからなくなっていた。

一緒にいても楽しくないんだもの。安らげないんだもの。

「あいつ」に会うことを無理やり楽しみだと思おうとしている自分がいた。

なんとか楽しもうとするけど、その思いはことごとく踏みにじられることになる。

「あいつ」の言葉にわたしの心には少しずつ細波が立ち少しずつ傷つく。

悪気はない、気にし過ぎだ、と「あいつ」は言うけど、わたしは穏やかな気持ちを保つことができない。

その”少しずつ”が蓄積されてある時爆発してしまう。


俺だって我慢している、と「あいつ」は言う。

そうか、じゃあなんで一緒にいるんだろう。

きっと「あいつ」もわたしと同じ気持ちなんだろう。

わたしのどこが好きだったのかなんて、もうわからないんだろう。



思い出したい。できることなら。

今はまだ、かろうじてそう思える。