絶対に「心をつかむ体操」がそこにはある! | 人生のラストに笑いと生きがいを(株)おふとん (一般社団法人)介護エンターテイメント協会

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心を掴む「体操」とは?

 

 

体操はいろいろな施設で行われ、
皆さん工夫されてるかと思います。

僕はデイケアで体操するときに
一番大切にしているのは導入部分です。

 体操の内容ももちろん大切ですが、
導入部分に、
いかに利用者さんを惹き付けるか。

 

落語で言えば「まくら」の部分ですね。

落語家さんは「まくら」を大切にします。
ここでお客さんの視線をギュッと集め、
反応をチェックし、
どんな話題やネタやトーンが好きなお客さんなのか
チューニングするのです。
落語家さんは「まくら」が命だとも言われ、
これに何十年も心血を注ぐとも言われていま
す。

 

実は・・・・

体操も同じです

「導入部分で集中してもらう」

これが出来るか出来ないかで、
体操への集中力やモチベーションまで
変わっていくのです。

では、もっとも難しい、導入部分を
誰でも簡単に出来る方法はあるのでしょうか
?

 

あります!!

 

一例ですが・・・・

 

「視覚に働きかけること」

です

 

僕は「五感に働きかける」
リハビリのテーマにしていますが、
視覚は最も働きかけやすい感覚の一つです

 

僕が体操をする前によく行うのは
「写真」を見てもらうこと。



SDカードを使えばTVの大画面で
綺麗な映像を見ることも出来ます。

 

もちろん見てもらうだけでは駄目です。

その写真にまつわる
エピソードや思い出を、
自分で紹介したり質問したりして
会話を広げていくのです

 

すると、視覚で入ってきた情報と、
会話によって懐かしさや
憧れや笑いを引き出し、
利用者さんの表情が活き活きしてくるのがわかります

 

昔家族で旅行に行った場所。

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美味しかったもの。

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今注目のスポット。

 

など、何でもかまいません。

 

その写真の
その場所に利用者さんを連れて行く
ことがポイントです。

 

特におススメなのが、
休日に行った場所、
食べたものを写真に収め、
自分の体験として話すことです



ネットで調べたことにはない
リアルなエピソードがそこにプラスされ、
より利用者さんの心を掴むことは間違いありません。

 

僕は故郷に帰省すると、
必ず沢山の写真を収めます。

「この場面をあの人が見たらどんな反応を示すだろう?

と想像しながら写真を撮ることは楽しいですし、
何より自分の思い出にもなります。

 

「導入部分」に写真を見てもらう。

「なんだ。そんな単純なことか。」

と思った方も多いかもしれません。

 

でも、ただ見せるのではありません。

 そこに目的を持って行うのです

 

目的を持って行えば、
利用者さんが持っている、
本人も家族も知らなかったような一面や能力を
引き出すきっかけになるはずです。


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