私の実家は自宅から車で1時間ほど。

公共交通機関がここよりさらに不便な田舎町。


薬害に遭ってから母が心配して

数ヶ月に一度、

叔母と一緒に手作りの料理や

買ってきた食料品を持参して

訪ねてきてくれます。


平日の昼間に

母は車で30分の駅まで自分で運転して

そこから電車に乗り、 

母の妹である叔母が

別方向から車で1時間ほどかけて

私の最寄り駅まで母を迎えに行き、

二人で車でマンションまで

来てくれるということが、

この2年5ヶ月の間、

何回もありました。

その合間に食料品も度々

小包で送ってくれます。


高齢の母と叔母がそれぞれ車を運転して

何度も来てくれる姿を見ると

本当に申し訳ないと同時に

とても惨めで悔しい気持ちにもなります。

高齢でも元気な二人は

頭もシャキッとしていて 

二人とも私より遥かに元気で

体力があります。

元教員だった叔母は

行動的で話もうまく

未だに若い時とあまり変わらない

ように見えます。

来てくれる時は

おかずや炊き込みご飯などを

毎回たくさん作ってきてくれます。

普通なら申し訳ない、ありがたいとだけ

思うべきものなのだと思いますが、

とても惨めな悔しい気持ちにもなるのです。

料理だって薬害前は普通にできてたのに。

運転してどこへでも行けてたのに。


本来なら、年齢的にも

私が母や叔母のサポートを

しないといけない立場なのに、

29歳も離れている母や母の妹に

介護されてるような感覚です。

本当に惨めです。

悔しくてたまりません。


二人とも私がそのうち

元気になると思っていて、

心配して来てくれても

それ以外で連絡してくることはありません。

母には電話しても着信拒否されてます。

薬害のことを聞くのが嫌なようです。

こちらも嫌な気持ちになるので

電話するのはやめました。

そんなことも惨めさを増幅させます。


さらに、

惨めな気持ちになるのは、

母や叔母が私を憐れんだ目で

見ることも影響してると思います。

これが病気なら

そんな目で見られることはないでしょう。

私も惨めな気持ちにはならなかったと

思います。

それが薬害になると

薬害なのを主張すればするほど

憐れんだ目で見られるのです。

実の母にもそんな目で見られる。

本当に惨めで悲しいです。 



母と叔母のこととは別にしても

薬害に遭ってから惨めさを感じない日は

ありません。 

ツイートやブログを書く時も

惨めな気持ちになります。

辛い辛い、こんな症状がある…なんて

書くのも惨めなのに書いてしまいます。


人のツイートやブログを読む時もです。

薬害に苦しむ皆さんの書くことを読んでも

みんな普通の人たち、

自分だけ異世界に入り込んで

しまったようなそんな感覚になります。

先日、そのことをツイートしたら

「同じです」というコメントを何人かの

方がくださいました。

そんな感覚になる人は多いみたいなので

自分だけではないのだと分かりましたが、

惨めだという思いはずっとついて回ります。

薬害って人の尊厳までなくしますね。

こんな残酷なことはないと思ってしまいます。



薬害だということを夫は理解してくれてますが、高齢の母や叔母たちに薬害のことを

理解してもらうのはなかなか難しいです。

こんな症状があり日常生活もままならない

外出もできないと話しても最初の頃は

ほとんど通じませんでした。


なんだかよく分からないけど、

精神的なものやストレスで

体調が悪くなってると思ったようです。

多くの薬害被害者の方の話でも

家族に精神的なものと思われてると

いう話をよく聞きますが、

医師も認めない薬害を

理解してもらおうというのが

難しい話なのかもしれません。



精神的なものと思ってる母と叔母には

来るたびに責められました。

私自身の心持ちが悪いのだと。

でも、いろいろ資料を見せていくと

少しは理解してくれたかなと

いう感じはしていました。

それでも、

「良いことを考えると良いことが起こる」

系の斎藤一人さんの本などを何冊も

送ってきたりしてああやっぱり

理解してないんだなと落胆したりしました。



余談ですが、

「引き寄せ」「宇宙の法則」

「ザ・シークレット」「マーフィー」

「思考が現実を作る」

などのスピリチュアル系は

薬害に遭う前2〜3年とてもはまりました。

スピ系の本を読む時間はワクワクして

至福の時でした。

なのに、結果薬害になってしまい

当然ながら熱は冷めてしまいました。

きっと、私のやり方が悪かったのでしょう。

いろんな人の本を買いすぎました。

「この人」と決めて読むのが良いのかもしれません。

結局、書いてあることは似通ってるので。



母や叔母に薬害を理解してもらうのは

やはり難しいのかと思ってたところ、

前回また母と叔母が来る連絡があった時に、

あることを思いつき、

毎日グループ電話してる仲間に

お願いをしました。

母と叔母に薬害のことを説明して

もらいたいと思ったのです。

皆さん快く協力してくださり、

LINEの電話で薬害の説明を

していただきました。

それぞれの症状を話してもらい

薬害というのが本当にあること。

私の症状は精神的なものではないこと。

などを皆さんが話してくれ、

母と叔母に聞いてもらいました。

最初は聞く気がなさそうでしたが、

なんとかお願いして聞いてもらい、

薬害に苦しんでいる人が本当にいることは

理解してくれたように思います。

説明がうまく頭が良さそうな人

ばかりだったと母が言い、

信用してくれたのではないかと思います。

協力してくれた

仲間の皆さんのおかげです。



元気なら高齢になっても運転して

あちこち出掛けることができると、

母や叔母たちを見て思います。

私はもう運転できません。

次の免許の更新は行けないでしょう。

薬害に遭ってから数ヶ月ほどは

運転もかろうじてできてましたが、

脳感覚のおかしさがひどく、

片側2車線の道路で隣の車線に

無意識に入ってしまって

危うく事故を起こしそうになったり、

コンビニの駐車場に入る時に

縁石に乗り上げてタイヤがパンクして

レッカーされてしまったりということが続き、

次第に運転が怖くなり

出来なくなっていきました。

今はそれからさらに脳の感覚は

おかしくなってるのでもう無理でしょう。

本当に悔しくてなりません。


薬害で外出すらできなくり、

この先、母に何かあっても

駆けつけることもできません。

介護ももちろんできないです。

葬儀も参列できません。

それらができるまで

症状が改善するとはとても思えません。

たった1ヶ月飲んだ薬のせいで

なんでこんな残酷な目に遭わないと

いけないのか…

でも時間は戻せません。

こんな理不尽なことがあって

いいのでしょうか?

気持ちの持って行き場がありません。



ベンゾや精神薬の薬害というのは、

家族や親族まで巻き込んでしまいます。

これから先を考える時に、

どうしようもない絶望と恐怖に苛まれます。

考えれば考えるほど

どうにかなってしまいそうで、

現実逃避をしてしまう毎日です。

今の現実も辛すぎるのに

先のことまで考えたくないと

甘えたことをしてしまうのです。

考えたら選択肢は一つしかないから。

その選択肢を自ら実行しないで済むように

どうにか一日でも早く自然に…と

毎日願いながら耐えるしかない現実があります。  


しかし、人間の生命力って凄いですね。

生きてるのが不思議なくらい

あらゆることがおかしくなってるのに

呼吸もまともにできないのに

それでも死なないんですね。

安倍さんのようにお元気な方が

一瞬にしてお亡くなりになり、

私のような者が生き延びている。

このことも理不尽さを感じます。





今回もお読みいただきありがとうございました。