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死ぬまで生きる

今年で40代になる主婦。人生の折り返し地点の年となり、今までの少し波乱万丈な半生を振り返ります。

ほぼ、

脳死の状態でしたが

どこも外傷はなく

体も暖かく

寝ている状態の父。

 

いずれ訪れる死を覚悟しながらも

このままの状態でもいいから

生きていてほしいと

願っていました。

 

ゴツゴツとした

父の手。

握るのなんて

何年ぶりだろう。

 

この年は

例年になく雨が多く

冷夏でした。

しかも

ちょうど父が倒れてから

台風が近づき

天気は荒れていました。

 

そして

二日ほどして

その台風が去るのと同じころに

父は息を引き取りました。

 

この数年前に祖父が亡くなり

昨年に祖母が亡くなっていましたが

 

祖父母とは

一緒に住んでいたものの

ほとんど交流がなかったので

正直悲しむ気持ちはありませんでしたが

 

産まれて初めて

大切な大切な人が

いなくなってしまったことが

あまりにも衝撃的で

耐え難いものでした。

 

せめて

お別れの言葉をいいたかった。

 

お父さん、ありがとう。

 

結婚式で

そう両親に手紙を読む予定だったのに。

 

ありがとうも

さようならも

言えなかった。

 

死ぬってことは

もう二度と

会えないってことなんだと

 

当たり前のことが

私に

重く重くのしかかってきた。

 

今でも

あの日の父の手のぬくもりを覚えている。

 

父の笑顔も

父のやさしさも

ずっと

忘れない。

 

お父さん、

できることなら

もう一度

会いたい。