高校を卒業し
私は就職して
念願の一人暮らしを始めました。
両親と離れることに
多少の寂しさはあったものの
誰にも気を使うことなく過ごせること
はじめての自由を手に入れたことの
解放感と充実感
たぶん、このころが
今までで一番
無防備に
人生を楽しんでいたと思います。
アパレルに就職したので
周りの子たちはみんな個性的で
学校の中では必死に自分を抑えていたのが
自由に自分らしくいることができて
毎日が新鮮でした。
朝8時に出勤して
夜8時まで仕事。
わりとハードな勤務体制でしたが
若さもあり、
疲れはそれほど感じることもなく
仕事の後も遅くまで遊んでいました。
新しい友達もでき
忙しい毎日で
家に帰るのは多くて月一ほど。
私が高校生の頃に
姉もこちらに就職し一人暮らしをしていて
私が住んでいたアパートにも近かったので
実家に戻るときには
姉の荷物を取りに会うこともありました。
が、
元々姉は偏屈な性格で
あまりまともな会話もなく
電話をしてもなにも話さないこともあって
(後で気づいたのは、その時はおそらく意識消失の発作が起きていました)
姉との仲はあまりよくありませんでした。
一人暮らしの生活にも慣れたころ
ある日、家に帰ると
また
母がなにもしなくなっていました。
家の中がガランとしていて
冷蔵庫の中は空っぽ。
母は「お金を使うことができない」
と、言っていました。
以前より、このころのほうが
症状がひどかったと思います。
が、
私はまた、このことを父と深く話すこともなく
母のことは父に任せて
あまり家には帰りませんでした。
本当に
このころは
自分さえよければよかった。
そのうち、半同棲をする彼ができて
ますます
家のことから目を背けた。
仕事柄、
盆も正月も関係ないし、
姉も家が好きでなかったのでほとんど帰らず
家族全員で集まることは
ほとんどなくなった。
私が華やかな生活をしていたころ
私の家は
ますます重く寂しい家になっていったのです。