義母の葬儀も無事に終了し、初七日も終え、親族揃って精進落としの会食が始まる頃、電話が。


父の施設からである。


「熱がある。肺炎のようだが血中酸素がかなり低く、できれば来て欲しい。いつ来れるか?」


といった内容。


え???

義母の葬儀が終わったばかりよ。

それに、この施設は病院と隣接しているので、今までの連絡は「肺炎の疑いです。病院に搬送していいですか?」というものだった。

来て欲しい、いつ来れますか?とは…。

もしかして父は危篤状態なの!?


「実は義母の葬儀が終わったばかりでして。喪服なんですが、そのまま行ってもいいですか?」


言っておかないと、「もう喪服!?気が早すぎ!」とか思われかねないニヤリ



そして父の施設へ。

着いた頃には状態は安定しており、今すぐどうかなる、といった感じでもなく。

でもスタッフさんの説明ではかなり血中酸素濃度も低く、本当に危ないところだったようだ。


いつものように隣の病院へ搬送。

状態が落ち着いたのを見届けて帰宅。

嫁ぎ先の仏壇は我が家が見ているので、我々が斎場に戻らないと義母を連れて帰れないあせるあせるあせる


とまあバタバタな1日だった。



父の誤嚥性肺炎はいつも通りかと思ったのだが。

病院から呼び出し。


・肺炎が治まるまでは食事停止していた

・その後、何回か重湯のようなものから試してみたが、全て肺にいってしまう

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・口から栄養を摂ることは無理

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・今後どうするか

①点滴のみの栄養補給

②経鼻経管栄養

③胃瘻


①では栄養がやはり足りない。

    餓死に近い形。もって2週間

②では鼻から管を入れるため、苦痛がある

③では手術が必要。93歳の高齢者にそこまでするか…?


私が決めなければいけない。

自分のことならもちろん①だ。

でも。私に父の命を切るスイッチを押すことができるのか。


看護師をしている友人に聞いたら、やはり②は辛いらしい。あの姿を見たら自分は①にする、と彼女は言った。




お父さん、ごめん。

私は命を切るスイッチを押せない。

経鼻経管栄養は辛いんだよね…。


でも私はそれを選択した。



そして、その病院は急性期病院のため、また病院・施設探し。

今までいた施設では経鼻経管栄養を行えないため退去。

結局、義母の最期を看た病院にした。


父の転院はこれで何回だろうか。

施設ー病院も繰り返したし。

でもこれが最後の転院だろうショボーン


つづく