『七つの会議』を観た。
ここまで大きな問題でなくても、サラリーマンをやっていればこういう場面に遭遇することはないわけじゃない。
たとえば製造現場なら小さな労災の一つや二つ隠したり、
稟議書なら日付をちょろっとずらしたり。
それを上手にできるのが世渡りの一つの能力だったりする。
会社は株主のためにある。これは資本主義でやっていく以上仕方がない構造だ。
だからこそ、利益を生むために、会社は社員を守り育てることに全力を尽くさなければならない。
ところが、いつの間にか会社を守るために社員がいる組織になっていることがある。
ある程度成熟した組織であればその傾向はより強くなる。
会社ではないが、組織体である労働組合での出来事だ。
あるとき男が病気で長期療養することになってしまった。
こういう時こそ労組はその男のために療養一時金などを支出するべきだ。
だが、その組織は一時金どころか彼が病気療養に入ったことすら把握せず、それどころか男から組合費を徴収し続けた。
彼は職場に復帰後、労働組合を抜ける意思を示した。
すると、なんと慰留してきたのだ。
「数は力です。ぜひ残ってほしい」と。
人を守らず、その労組は組織を守るための行動を取った。
不正も含め、こういった小さな不誠実さも組織から無くなることはない。
内部告発をしたところで、その告発の内容を調べる前に犯人探しが始まるような場合が大半だろう。
会社から受けられる恩恵は過去に比べれば小さなものになり、滅私奉公なんてもう時代錯誤になってきた。
それでも会社を守るための不正はなくならない。
声を上げ続けることがバカを見る組織が無くなることを切に祈る。